8.大して何ということもない話が、何ということもなく語られていく。薬の売買絡みで一瞬「おっ?」と思わせるのだが、それもまあ香り付け程度。
いや、街の便利屋という設定を考えると、等身大で妥当なのかもしれない。素人の便利屋が常人離れした活躍でトラブルシューティング! なんて、逆にバカバカしくて観てられない。
一応、『親子の絆』みたいなテーマを提示したがっているようにも見えるが、出てくる人間みんな人任せ成り行き任せなので、それも弱い。
バディムーヴィーと言う程の気概もなく、まったりと気だるげに話は進む。
じゃあツマラナイのか? と言われると、そうでもなく丸々2時間をそれなりに観られた。
瑛太と松田龍平、当時の若手ではトップクラスと言われた二人の魅力に負んぶに抱っこのような作りだが、なぜ二人がトップクラスと言われたのかはよく分かった。確かにナンかナンとは言えない魅力があるわ、この人達は。w
あと、一つだけ。瑛太の「なんじゃ、こりゃあーっ!」に、松田が「誰それ? 全然似てない」って。w ちょっと楽しい演出でした。