1.《ネタバレ》 ヴァンパイアの日常を描いた「夜の映画」。数百年を生き抜く不死身の彼らが、その蓄えた蘊蓄を芸術に昇華させている、という設定は中々面白いと思った。ただ、これも淡々とした会話劇であり、かつその変わった設定を越えてくる中身のようなものもさほど明確に存在する訳では無く、全体としてかなりダラっと長く感じられるのも事実。正直言って少々退屈であった。
アダム、イヴ、エヴァの3人は、吸血鬼的には同世代?なのだろうが演者の世代は各々で、その意味ではティルダ・スウィントンの若々しさが目に留まった(髪色・髪形がかなりイイ雰囲気だったからなよーにも思う)。ティルダの落ち着いた雰囲気に対すべきなミア・ワシコウスカも、抑制しつつも程良く奔放・天真爛漫な演技が映画の良いアクセントになっていた。この姉妹、表情のつくり方が一瞬凄く似てるシーンが在った様な気がするんですけど、後で実際の顔立ちを見比べたら全然似てませんでした。。