8.《ネタバレ》 ケビン・コスナーは苦手で「フィールド・オブ・ドリーム」
しか観たことがありませんでした。
出演作の予告とか見ても彼だけ目立つんですよね。
私にとってのトム・クルーズかな(苦笑)
ああまた彼だけ活躍して終わるんだなぁみたいな・・
観るきっかけとなったのが先日と同じく、
サム・ライミ監督作だから。
引退間近のピッチャーが人生を振り返る映画。
野球は9回あるからそのつど回想シーンが入るんだろう。
想像したとおりにコトが運ぶのも別に気にはなりません。
だいたいそういう映画なのだから。
ただ、題名どおりに(恋愛)映画だとは思っていなかった。
それならば(恋愛)の棚に置いておいてくれれば・・
(ドラマ)の棚にありました。
でもジャンルは関係なく監督で選んでますからしょうがない。
野球は好きですから撮り方が変わってるライミの演出はよかった。
(ノイズ消去)とヤジが聴こえなくなるマジックとか、
ボールのスピード感とか楽しめました。
こういう躍動感ある演出や奥行きのある撮り方はうまい。
恋愛がほとんどだったのが邪魔でした。
しかもその恋愛が高校生のような感じで恥ずかしくなるくらい。
ええと何が描きたいんだ?と戸惑います。
過去を振り返るシーンのたびに恋愛が入るので、
野球選手の挫折や栄光といったものが薄く感じました。
繰り返しますが試合のシーンは本当にいいんです。
サム・ライミにスポーツ映画を撮る才能がこんなにあったかと感心。
恋愛モノはちょっと・・ですね。
ちなみにハッピーエンドで終わる映画はあまり好きではありません。
ハッピーエンドとは報われることです。
悪い奴らのハッピーエンドなら笑えるんですが、
普通に正義が勝つ!みたいなハッピーエンドは苦手。
犠牲や成功の裏に失くしたものを描けていれば、
最後にハッピーエンドで感動できます。
惜しいなぁ・・
ゲームが終わるまではそれはよかったんだけれど(恋愛以外は)
パーフェクトの裏で引退というちょっとかっこいい筋書きなのに、
あの空港での抱擁は全て安っぽくしてしまいました。
空港のロビーで目が合ったところで終わっていれば、
そこそこ残る映画になっていたと思いました。
ケビン・コスナーは最初から最後まで映画の中で主役なんですね~