2.基本的にはオランダ映画「ザ・バニシング/消失」と同じで、忽然と失踪した恋人の軌跡を辿るミステリーよりも、「真実を知りたい」欲求に取り付かれた男の精神状態をテーマにしている。しかしこちらの失踪には事件性がないので、原田泰造主演ということもあり、映画はサスペンスやミステリーではなく地味なドラマといった仕上がり。この物語は「別れた元カノを諦める過程」を陰喩してるとも言えますが、いつの時点で諦めがついたのかが有耶無耶な感じだったのと、観た人が最も知りたかった筈の失踪理由が弱いので、映画全体の印象も弱くなってしまったと思います、5点献上。