1.前作「2000人の狂人」はそのチープさが逆にいかがわしく、素人くさい役者の演技が逆に不気味さをかもしだし、そしてそれがヘンテコに陽気さのパワーをひきだし、それがむしろ怖くておもしろかった。今回はそれのリメイク。ストーリーはだいたい同じやけど、登場人物や殺され方が違うねん、それに最近作られたので、映像、スプラッター場面、役者の演技など全体的に前より洗練されてる。てゆーか洗練されすぎて、クオリティーは「2000人~」に比べ物ならないくらいによくなってるが、あの映画のおもしろさは、そのチープさだと思う俺には、今回はやっぱ微妙だった。まー、オチを知ってるってのもあるけど。役者の演技もよくなってるぶん、変に陽気な人たちをそつなく演じてるぶん、「2000人~」にあった素人くささからくる不気味な陽気さのテイストが薄まった、なんか普通のホラーになってしまった感じかな~。ロバート・イングランド演じる市長はのりまくりでがんばってるんやけどね~。殺し方もなんか陽気さがたらんとゆーか、「2000人~」よりコンジマリな感じ。ラストはそれなりの盛り上がりをみせて、ホラー映画としては別にまったく退屈ってわけじゃないんだけど。まあ「2000人~」を見てない人で、古い映画はあんまり観たくない方には、それなりにおもろいかもしれんけど。俺はやっぱこれを観るなら先に「2000人の狂人」を観る事をおススメしちゃうわ。