13.《ネタバレ》 長所と短所が狙い通りくっきり彫り出された傑作であり、長所は面白いことであり、短所は下品なことだ。 下品というのは、何も性的にばかり下品だと言っているのではない。 面白おかしく作られていることを含めたこの映画の全てが下品であり、人の心を荒ませるような醜い映画だ。 もし「客観的に」採点しなくても良いなら、この映画は観るべきでないという意味で躊躇いなく0点をつけたいところなのだが、映画の面白さを採点の基準に据えるこのサイトへ敬意を払い、常識的な点数(とはいえどうしても嫌いな映画であるがゆえに低めになってはしまうが)を付けることとする。 【浅田荷葉】さん [DVD(字幕)] 5点(2019-03-12 02:16:28) (良:1票) |
12.《ネタバレ》 所謂「名作」かと思っていたので、観た時はもーびっくりしちゃって。なんかもうグロかった。“耽美”じゃないただのグロ。ことさらに人間の不快感覚を刺激するべく描いているみたいだった。耳障りなオスカルの叫び声。生魚。唾液。牛の頭部の死骸からウナギ。果ては3歳児の性交。小人という畸形をビジュアルに置いて何を描きたかったんだろう。戦争が終わって小人をやめるオスカル。精神と肉体が乖離しているこの奇妙な存在と、所属先の無い自由市だったダンツィヒの混沌が象徴的に重なるのか?うまいこと読み解ければ評論家になれるのだろうけど、ちょっと私にはわからない。“ショック”という意味では、この映画、“時計じかけのオレンジ”にも匹敵するけれど、「ブリキ」で描かれるグロさは言ってみれば平凡で、大きな声では言えないがこの程度のグロテスクならば、私は軽く十や二十は考えつく。展開がことごとく予想を上回る“オレンジ”よりもずっと評価が低くなりました。 【tottoko】さん [ビデオ(字幕)] 5点(2013-06-11 00:49:55) (良:1票) |
11.《ネタバレ》 3歳で自らの意志で成長するのをやめた男が主人公。第二次大戦下の自由都市ダンツィヒ(現在ポーランド領)がおもな舞台。彼の周りの人たちが、彼の奇行に翻弄され、ナチスの侵攻に翻弄される様子が描かれていきます。奇人の視点で奇妙な世界観を見せつつ、庶民の生活を見せつつ、戦争の影響も見せつつという感じですが、いろいろと欲張りすぎて話が散漫になっている気がします。主人公の彼は適役ですね。キモい狂気の幼児を良く演じています。レクター博士を彷彿とさせます。しかし・・・肌身離さずブリキの太鼓を叩き、奇声を発してはガラスを割るキモい狂気の幼児でさえモテモテだというのに、お前らと来たら・・・ 【camuson】さん [DVD(字幕)] 5点(2023-03-26 15:46:33) |
10.現時点では生理的に受け付けないタイプの映画。ヨーロッパのエログロって何かマジだから怖い。本物の変態が製作していそう。だからこそある意味で面白い。よって5点。いつかこれを理解できる変態にぼくもなってしまうかもしれないという漠然とした期待感もある。 【枕流】さん [DVD(字幕)] 5点(2011-01-30 15:17:58) |
9.肝心のオスカルがあまりにも我儘で自分勝手でしつけができてなさすぎで、全然ついていけませんでした。にもかかわらず、進行には最後まで興味を持って追って行けたので、表現としてはよくできているのでしょう。マリアの自然な可愛さが印象的でした。 【Olias】さん [DVD(字幕)] 5点(2008-08-25 02:44:00) |
8.なんか映像や雰囲気には気持ち悪い妙な力があるんですが、主人公ほかの登場人物の心情が伝わりづらく、今イチのれませんでした。長い。 【すべから】さん [DVD(字幕)] 5点(2008-08-14 19:43:10) |
|
7.最初は結構おもしろそうな感じやったんやけどな~。観てるうちに飽きてきたっていうか、ダレてもた。淡々としてて、長いし。別にキモイわけでもなく特別胸にささるわけでもなく。ま、途中あんまり見たくないシーンはあったけど。この映画、深いんやろねきっと。難しい映画は苦手やわ。意味をいちいち考えなあかんから。まー見方にもよるけど、超能力少年が太鼓をたたいてる映画として観たら、そんなにおもしろくなかったな。でもオスカル少年はわりと好きやで。後サーカスの団長もえー味だしてる。だから最後まで観れたって感じ。 【なにわ君】さん 5点(2004-04-21 21:49:55) |
6.《ネタバレ》 馬の頭で鰻漁見たさに(どういうきっかけだよ・・・)見てしまったのですが、予想以上の作品でした。 悲鳴を上げるとガラスが割れるって、その能力生かしようがなさすぎるだろうに・・・・というかその能力を使って、どさまわりに参加するってのもすごいなぁ・・・ 小人との恋愛ってもすごかったけど。オスカル役の子供は当時10歳くらいでしょうに、その年でベッドシーンを体験って・・・・すごいなぁ・・・・ すごいすごいばっかり言っててもしょうがないんですが。 でも一番の被害者はやっぱりふとっちょ父さんだろうなぁ・・・・妻には浮気されまくりだし(というか母親も従兄弟も色狂いすぎる!海辺でもやるようならやってたろうし、それに慰める方法もおめーらの欲求解消かよ!)、最終的に息子に殺されたようなもんだろうに・・・・不幸だなぁ・・・・ 【横隔膜】さん 5点(2004-04-12 01:47:34) |
5.精神的にこの映画を見る気分でないときに見てしまった。難解な映画を好んだ10代の時に見たらよかったのかな??誰にも感情移入できない。時代もわからない。でも、太鼓をたたいてキャーとガラスを割る(なぜにこんな特徴が必要だったのか??まったくわけわからん)シーンは,何度も見るうちに、最後は慣れて笑えた。ごめん、芸術わからなくて。 【kithy】さん 5点(2004-03-14 01:05:51) |
4.意識的にモラトリアムしてしまった子供が眺める大人の世界、といったところでしょうか。子供のフラットな視線を通じてみると世界はこんなにもグロテスクで、生々しくて、なのにリアルで悲しいくらい滑稽に映る。それでも人は大人になることを余儀なくされている……。叫ぶたびに目をむくオスカルがちょっと不気味でした。 【虚学図書之介】さん 5点(2004-03-09 22:12:40) |
3.あの主人公を演じた役者は子供?それとも小さな大人?そのあまりに違和感が残るような深い表情に自分の中で説明がつかなかった。破天荒なストーリーをまかりとおす絶妙にチグハグな人物描写に何ともいえない気持ち悪さが残る。映画の出来の是非を聞かれれば、明らかに非とは答えられない完成度だけれども、今作の不気味さを前に私はどうしても他人に勧めることは出来ない。 【鉄腕麗人】さん 5点(2003-12-13 19:54:13) |
2.面白かったけど、変に色気づいた子供のような(それでいてかわいげのない)いやらしさが気色悪く感じられてしまいました。 【omut】さん 5点(2003-07-07 21:47:40) |
1.物語がとにかく異色で引き込まれることは確かなんだけど、どうにも嫌な気分になる映画だった。確かに名作になりえる映画だろうけど、非常に苦手なタイプの映画なので再び観ることはないと思う。 【スマイル・ペコ】さん 5点(2003-06-05 14:09:11) |