12.《ネタバレ》 ああ、面白かった。クレヨンしんちゃんの劇場版でも見たような感覚だ。
大阪国は今の日本国よりも美しい国でした。
国民が一体になり大切な物を守るという、、、、
ちょっと前に「絆」という言葉が流行って、(大切な絆もあっただろうけど)
絆なんて全然ないのに絆絆って乱用するから、絆って言葉に意味なんてよく分かんなかった。
でもこの映画は絆映画であると思った。
平和な町の中でほのかに漂うシュールさが良い。
突っ込みどころはある。引き出しの中が空っぽなのはちょっとよく分からない。
それから、「大阪府民以外の人間はいないのか?」という問も、残念ながら製作者や監督が気が付かないはずはない。
物語は大阪を描いているわけで、多県民は邪魔だから省いた程度でしょ。
もし社会派映画ならそれで減点の対象にもなるでしょーけど。
リアリティリアリティいうわりに、
綾瀬はるかさんは「乳が揺れる!」と男どもは賛美するのに、「あんなたくさん食べればお腹や顎の肉が揺れるはずだ!」
と、そういうリアリティの無さを非難する声はほぼ聞こえない。
リアリティとはご都合主義なもんだ。リアリティとは自分の都合で変わってくるから。
自分がメタボだとそういうところにリアリティは行き届かない。
リアリティだけで作品を批判するのも手段や口実。
一人が書いた小説の中の設定のズレや不自然さだけで低得点付けるって、
なんかイジメみたい。指で埃をすくう姑の嫁いびりみたい。
あからさまな低予算型B級映画なら自分も同じことしてるだろーけどね。
少年が性同一性障害なのはヒロインがボーイッシュだからってだけかも。
儀式の場面は面白い。
父が子に託すのは、晩酌でもやりながら世間話をするのとは違う。
父と二人で長い道を歩くことなんて僕はそう何回もない。
、、、プリンセス茶子ちゃんが可愛い。
「セーラー服と機関銃」とか「時をかける少女」のような素晴らしいヒロイン。
あんな子は絶対にいない。
やっぱ前半の方が面白いと思った。 父と息子を描いた映画としても少しだけ微妙な仕上がり。