1.《ネタバレ》 今作もアクションはまずまずです。前作でも感じたことですが、臨場感の高い撮り方が中々に巧いですね。かつ、今作では非常に凝ったカメラワークの長回しアクションシーンが随所に見られ、アクションの分量が2割増しになっていることも踏まえ、その面に関しては78点まで付けられます。しかし話の内容の方がどうも…中盤は正直、サッパリ入って来ませんでした。それでも序盤と終盤はごくシンプルな筋なので(それはそれで工夫が無い、のかも知れませんが)、気にせずにボーっとアクションを眺めてゆく分には大した問題ではないのかも知れません。
マイク・タイソンが出てきたり、ヴァンダレイ・シウバやら(何故か)ロナウジーニョやらが1シーンだけ出てきたり、キャストはある意味無駄に豪華ですが、やはり今作も出色はラスボスのモンクット役の彼でしょう。ストロングマンという力比べの世界チャンピオンだそうですが、2メートル200キロの体躯は正に圧巻のリアル・ゴリアテ、素直に「デケエッ」となること請け合いです。前作に引き続きそこはグッドだし、その部分には観て損が無いと言えるでしょう。