8.本作が製作された昭和46年は私が生まれた年です。当時の社会情勢や風俗を本作よりうかがう限り、「トンでもない年に生まれちまったなあ」と思えてしまいます。テーマは公害。化学物質名を並べ立てる主題歌、大学で化学を専攻した私にはとってなかなか興味深いもの(←と言ってみたかっただけ)。さて、今回の得体の知れない怪獣ヘドラ、ターミネーター2もビックリの半液体状の生命体、まさにゴジラの危機であると同時に東宝にとっても一大危機。万が一ゴジラが敗れるようなことがあれば、シリーズの主役はヘドラに取って代わられてしまい、こんな怪獣では集客力も望めない。『ヘドラ対ガイガン』『ヘドラ対メカヘドラ』・・・最悪だ。ええい、何でもいいからゴジラがんばれ。ヘドラ撃退法を編み出した矢野博士、早速「自衛隊に電話を!」・・・自衛隊に電話と言われてもなあ。しかも、ヘドラ撃退の現場の野原でもナゼか布団を敷いて寝ている博士の姿は脱力モノ。いやそもそも展開自体が、怪獣が現れても誰も気付かない、何の騒ぎも起こらないこのシュールさ。ある種ナマナマしい映画の題材を、シュールかつ牧歌的にまとめた着眼点に拍手。はたまた、人間の作ったアヤシゲな兵器を、見事に応用して戦うゴジラの知能指数の高さにも拍手しよう。ああ、なんか疲れる映画でした・・・。 【鱗歌】さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2005-11-13 14:25:09) (笑:3票) |
7.《ネタバレ》 いやぁ、これは奇作ですねぇ。公害問題をテーマにしてるんだけど、それがあまりにもド直球なんで 「あれ、自分はEテレ見てるのかな?ゴジラの皮をかぶった教育番組見てるのかな?」みたいに思っちゃったり。 謎のお姉さんが歌う怪しげな歌に怪しげなアニメーションがたびたび挿入されて、それがまたサイケさシュールさを加味してるんですねよねぇ。 ストーリーはともかく、ヘドラの独特なヴィジュアルは嫌いではありません。 【あろえりーな】さん [インターネット(邦画)] 5点(2024-07-04 13:28:20) |
6.昔、オフクロに連れて行ってもらった唯一の怪獣映画。サイケな映像や音楽は記憶にあります。ヘドラが怪獣らしくなかったのが残念だったな。懐かしの思い出点数です。 【毒林檎】さん [映画館(邦画)] 5点(2017-04-15 01:05:51) |
5.公害問題が世の中を賑わしていた昭和ど真ん中の作品です。「ヘドロ」はまさにこの頃のキーワードでした。公開前、少年雑誌に特集が大々的に組まれ、それを読んで見たいと思ったのですが、映画館に行くことができず残念でした。ずいぶんと時間が経ってからのテレビ鑑賞となりました。ヘドラの造形にはなかなか見るべきものがありますね。ただ作品としてのインパクトや面白さには足りないものを感じます。リアルタイムで見ればもう少し点数が高かったかもしれません。 【ジャッカルの目】さん [地上波(邦画)] 5点(2011-02-05 11:21:43) |
4.主題歌が一度聴いたら絶対に忘れられないほどインパクトがあり、内容もゴジラ映画にしては過激で面白かった。でもあの子役(確か「どですかでん」で乞食の少年をやってた子だよね。)の演技が鼻について困ったので点数は半分にしておく。 【イニシャルK】さん [ビデオ(邦画)] 5点(2005-03-17 18:29:06) |
3.公害問題を取り扱っているのはいいが,ちょっと押し付けがましいというか,わざとらしい。 【北狐】さん 5点(2004-04-26 18:04:50) |
2.核の落とし子として生まれたゴジラにとって、公害問題は避けて通れない道だったのか? マジでこの時代は公害が身近だった。尼崎に住んでいたイトコは喘息だったし、私も光化学スモッグにやられたことがある。そんな時代だったので、公害の落とし子ヘドラの登場は必然だったわけだ。それをゴジラがやっつけるというのも何とも無茶苦茶な話だが、そういう時代の産物として本作を観るのもあながち無意味ではあるまい。 |
1.ゴジラ映画の中でも一番過激(?)な映像。子供の頃見て思わずウゲッって言ってしまった記憶がある。ヘドロは汚いとあらためて感じた。 |