3.《ネタバレ》 15作目。ついに恋愛モノがキターーーー。
人間ドラマに重点を置きたかったことが如実に見える、が、復讐とか悲恋とか重いドラマを宇宙人や怪獣が出てくる映画に盛り込んでしまったら、相当脚本を練りこまない限り破綻するのは当然でしょう。
チャレンジ精神は認めるが、大人の鑑賞には耐えられず、子供には全く受けないストーリーになってしまい、完全に滑っている。
ゴジラシリーズの脚本は痛快活劇、社会批判、サスペンス、恋愛といろんな方向にフラフラしながら、結局、東宝チャンピオン祭り向けで怪獣プロレスは外せないというジレンマが、この作品で昭和シリーズを終わらせしばらくお休みになった背景にあるのだろう。
冷静で理知的な博士役で、怪獣映画に平田博士ありというほどはまり役の平田さんも、今回だけは志村けんがコントで老人を演じてるように見えてしまった(^^;
しかし、B級ファンには突っ込む楽しみを与えてくれる映画でした。