4.《ネタバレ》 良い映画なのはわかるが今ひとつストーリー展開に理解出来ない事があった。それは「インド社会のカースト制度がこの映画からごっそり抜け落ちている事」が原因だと最近気が付いた。ガンジーはカースト最高位である。しかしインド国民のほとんど(失礼、実際の%は不明なので)は不可触民というカーストだったという事。この事はヒンズー教徒である限り抜け出せない事。そこで不可触民は仏教、イスラム教に改宗していった。宗教が違えばおのおの独立した国家を持ちたいと思うのだがそれを断食という手段で抑えていったガンジー。その様な戦略が破綻するのは目に見えてわかる。カースト制度を真正面から描かずにガンジーを描いていないという事であえて低い点数にした。ごめんなさい。
追記)改めて鑑賞した。
ヒンズー教ではカースト最高位のガンジーは南アフリカでは今まで経験した事の無い「有色人種」という事で差別を受ける。ここで「当時英国統治下のインドは独立しなければならないという決意を新たにしたのでは無いか?」と思った。当時インドはイスラム教とヒンズー教の2つの宗教が台頭している。英国からの独立という目的の為にはイスラム教徒とヒンズー教徒はスクラムを組むのであるが、実際に独立が具現化しようとしてきた寸前になると今までスクラムを組んできた両教徒が対立化する。両教徒で同じ国家を組むという事が相当イヤだったのだと思う。しかしガンジーは強行する。しかし、その辺は「自身が暗殺される」という事実でガンジーは神格化した。「その辺を頭に入れて鑑賞されたらよろしいのではないか?」と思った。