17.結論から言うと、ツマンねー。
モノ凄ェ期待してたのに、いや残念だったよ。
…で、3つほど、この映画のつまらなかった分部を記しておく。
1つはこの映画のある意味キモとなる「ガンアクション」だ。
言っちゃ悪ィけど、それが圧倒的につまらない。
例えるなら「カンフー映画でカンフーがつまらない」のだ。
強いて言うと最後のシーンだけが観れるモンになってたけどさ。
けどアレだって色ンな映画を観てたら何も突出してるワケじゃないのは判る。
断言できるが、デスペラードにしてみても、リベリオンにしてみても
話の大筋はともかく、ずっと見てたいと思わせるパワーがアクションシーンにある。
予算とか色ンな問題あるだろうけど、ココは俺ならアクション監督を立てた。
ハッキリ言うとカッコ良くないのよ、真似もしたくないのよ。
2つメは主人公の「伊藤英明」という役者。
まず言っておきたいけど伊藤英明は嫌いじゃない。
けど、非情なガンマンは似合わないだろ。
悪ィ言い方すると「何も考えてない体当たりな熱血」のイメージしかない。
ダークに偏るか、明るさと暗さを使い分けれるようなキャラ…何より、主人公像をもっと膨らませてくれよ。
セレクトした役者も、キャラ設定も底が浅すぎる。
最後に3つメなンだけど…「ストーリーのメリハリなど」…なンだが。
新しい「スキヤキ・ウエスタン」を作りたかったのは判った。
でも新しい世界を作ったまま、投げっ放しってのはどうだろう?
例えるとスターウォーズは設定だけ新しいんじゃなく、その世界で色ンな種族や生活の営みの息吹を感じさせた。
これは予算の問題じゃ無いぞ、と断言するけど。
映画という手法で100観せるとするなら、1.000の創りこみをしなきゃダメだ。
画面フレームの中だけ演技をするのはダメなように、観てる者は無駄の部分や、余剰の部分に独特の世界を感じる。
そンで、その無駄の分部に「トラベリング」を感じる。
言うなれば、その世界の住人になるが如く旅を楽しめるという事だ。
残念ながらこの映画に…その奥行きは無かった。
この映画でしか匂えない世界や、演出が観たかった…マジで悔しい。
折角のスキヤキ・ウエスタンで日本刀とガンの世界なのにさ。