2.《ネタバレ》 ソ連のアフガン侵攻とそれに「裏で」対抗するアメリカの政情というけっこう硬派な内容でした。
トム・ハンクス演じるのは昼間からウィスキーを飲みながら政務にあたり、しかも無類の女好きというだらしない議員。そんな彼がふとしたことから正義(アメリカ側の)に目覚めソ連の侵攻を食い止めたというもの。
億ドル単位の金を引き出してそれで武器を調達しアフガンゲリラに渡していたという事実がわかり個人的には勉強になりました。
そしてそれがいつしか反米という状況に陥る危険性をはらんでいたことも。
しかし、映画としてはジュリア・ロバーツがなぜ政界に幅を利かせ、トム・ハンクスと肉体関係を持つ間柄なのか、とか、そんなに簡単に予算が取れるの?とかツメの甘い部分が目に付いたことも事実。
この話題を「映画」として取り上げるにはもっと時間が必要なのかなとも思いました。
ラスト、武器だけ渡して教育というものを忘れてしまったことを悔いていましたが、後の9・11に繋がった反米意識をいうのはそれだけじゃないはず。
そう考えると中途半端に映画化してしまったなと思うのです。