1.《ネタバレ》 自分とも他人とも素直に正直に向き合えない人々が、だんだんと気持ちを整理して、各々まとまっていくという綺麗な話ではあるのだが、話として盛り上がらないし、感情表現も弱いので、これを映像の世界でやるにはちょっと無理があるんでしょう(原作未読ですが)。榮倉奈々もラストでイッキに心情吐露しますが、それまでがヘラヘラしてるのでちょっと唐突感あり。もうちょっとラストに向かっての盛り上げがあってもいいような。
カメラワークというか対面会話時の正面カットの頻繁な切り返しは、小津映画の模倣らしいですが、見慣れてないと少々違和感ありますね。東京ネタも都民にとっては物足りないというかイマイチという感じでした。