エイリアン:コヴェナントのシネマレビュー、評価、クチコミ、感想です。

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エイリアン:コヴェナント

[エイリアンコヴェナント]
Alien: Covenant
2017年ニュージーランドカナダ上映時間:122分
平均点:5.72 / 10(Review 58人) (点数分布表示)
公開開始日(2017-09-15)
公開終了日(2018-01-10)
アクションホラーサスペンスSFアドベンチャーシリーズものモンスター映画
新規登録(2017-07-13)【にゃお♪】さん
タイトル情報更新(2023-02-16)【イニシャルK】さん
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監督リドリー・スコット
キャストマイケル・ファスベンダー(男優)デヴィッド / ウォルター
キャサリン・ウォーターストン(女優)ダニエルズ
ビリー・クラダップ(男優)オラム
ダニー・マクブライド〔男優〕(男優)テネシー
デミアン・ビチル(男優)ロープ
カーメン・イジョゴ(女優)カリーヌ
ジェームズ・フランコ(男優)ブランソン(ノンクレジット)
ガイ・ピアース(男優)ピーター・ウェイランド(ノンクレジット)
ノオミ・ラパスエリザベス・ショウ(ノンクレジット)
宮本充デヴィッド / ウォルター(日本語吹き替え版)
坂本真綾ダニエルズ(日本語吹き替え版)
置鮎龍太郎オラム(日本語吹き替え版)
志田有彩カリーヌ(日本語吹き替え版)
森川智之ブランソン(日本語吹き替え版)
大川透テネシー(日本語吹き替え版)
小林さやか〔声優・1970年生〕ファリス(日本語吹き替え版)
田中敦子〔声優〕マザー(日本語吹き替え版)
内田直哉(日本語吹き替え版)
白熊寛嗣(日本語吹き替え版)
原作ロナルド・シャセット(キャラクター創造)
脚本ジョン・ローガン
音楽ジェド・カーゼル
撮影ダリウス・ウォルスキー〔撮影〕
製作リドリー・スコット
デヴィッド・ガイラー
ウォルター・ヒル
20世紀フォックス
配給20世紀フォックス
特撮アニマル・ロジック社(視覚効果)
フレームストアCFC(視覚効果)
ムービング・ピクチャー・カンパニー(視覚効果)
美術クリス・シーガーズ(プロダクション・デザイン)
イアン・グレイシー(美術監督スーパーバイザー)
ダミアン・ドリュー(美術監督)
衣装ジャンティ・イェーツ
編集ピエトロ・スカリア
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1
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19.《ネタバレ》 分かり難いオープニング。
このアンドロイドと開発者の会話シーンは、前作の社長とデビッドで
前作のプロメテウス号の出発以前の話。
そこから唐突に切り替わり今回のコヴェナント号の船内へ。
今回のアンドロイドはデビッドの後継機種だが顔は同じで、名前はウォルター。
社長がまだ老いぼれてないから、プロメテウスより前だと気付けるかもしれないが
酒飲みながらぼーっと見てたのと、前作の記憶が薄れてたので、理解できず通過。
このつまずきで疑問抱えたまま終盤・・ もう少しテロップか何か補足説明が欲しい。
更に、今回も途中からデビッドが居るのだが、前作からどんな経緯があって、
創造主エンジニアの母星へ来たのか、デビッドの目的がなんなのか、しいては
エンジニアが地球人を一掃しようとする理由がどーも消化不良でアカン。
まあ前作でもよーワカラン内容で消化できないままだったのだから、同じと言えば
そうなのだが・・ 今作で説明して貰えるかと思ったら監督違うしね・・ダメでした。
いずれ、神から失敗作と嫌われた人類は、エイリアンに襲われて皆殺しの運命?
そこへ人類に反旗を翻すアンドロイドの暴走が加わりカオスな状況へ。
アンドロイドは一人勝ちを画策? そしてこの映画監督はは人類の破滅を描きたい。

あたしゃね・・幸せな気分で映画館を出れた2作目が好きなのよ。 だから無理だわ・・・
グルコサミンSさん [DVD(字幕)] 5点(2024-09-19 14:21:11)
18.《ネタバレ》 当初のエイリアンから全然違うジャンルの映画になってしまいましたね。宇宙船のシーンとかはSFっぽくてかっこいいなって思いますが、地上での暗い中でのちまちました銃撃とかがしょぼく感じます(暗くてよく見えないし)。あと、デヴィッド / ウォルターの違いがよく分からず混乱しました。最後の主人公がコールドスリープするときの「湖畔の小屋」のくだりも最初は理解できませんでした。ネタバレサイトで内容確認して、そうだったのかと驚きましたが。。。総じてなんかもったいない映画の印象です。
珈琲時間さん [インターネット(字幕)] 5点(2024-01-12 12:27:18)
17.《ネタバレ》 1作目2作目でやってたことを繰り返してるように見えて仕方ないです。特にアンドロイドが裏切りますって、もはや陳腐です。デジャブ感が強くて全然ワクワクしませんでした。三部作だそうで、次の作品も観ることは観ますけど、結局エイリアンは1と2だけで十分だったという結論になりそうです。
次郎丸三郎さん [DVD(吹替)] 5点(2022-05-24 22:45:36)
16.《ネタバレ》 神話や聖書からのモチーフがあちこちに見受けられて深読みすればそれなりに面白い内容だったと思う。でも表面的には浅くスカスカでツッコミどころ満載の映画にしか見えないのでエイリアンに特別思い入れでもなければかなり辛いだろう。
そしてなにより残念に思ったのは、リドリー・スコットは一作目のときからゼノモーフの神秘性に拘りがあって、「エイリアン2」でジェームズ・キャメロンがゼノモーフの生態を昆虫みたいにしてしまったことにずっと憤っていたのに、回りまわってその誕生に人類が関わっていたという結論に持って行ってしまったこと。40年越しに明かされた謎なのにこれでは神秘性も何もちょっと発想が箱庭的過ぎやしないだろうか?
とはいえ現代の映像技術で作られた一編としてシリーズ全体から見れば良い方だと思うので5点献上。しかし「プロメテウス」と一応ストーリーは繋がっていたけど、2本合わせて4時間以上も掛けて語るほど中身がある物語にはとても思えないのだが・・・
J.J.フォーラムさん [映画館(字幕なし「原語」)] 5点(2020-07-19 22:49:45)
15.《ネタバレ》 いやー、皆さん“『プロメテウス』のストーリーを忘却してしまった”告白の嵐で、自分は少し安堵してしまいました。なんせ「そういやマイケル・ファスビンダーが出てたよな、でもエリザベス・ショウって誰だったっけ?そうかノオミ・ラパスが演じたキャラか、でもラストで二人が生き残って旅立ったってことらしいけど、ヤバい、全然記憶がないぞ…」とわが身にゲシュタルト崩壊が起こったのかと慄いてしまってましたから(笑)。本作は『プロメテウス』と時間的間隔を空けずに鑑賞することがコツなのかもしれません。 感想はひとこと、リドリー・スコットも老いたというか才能が枯渇しちゃったのかな?となります。だいたいウォルターとデヴィッドが揃ったところでもうオチはバレバレでしょう。ヒロインにはリプリーみたいな凄みが無いし(この女優さんは、名脇役サム・ウォーターストンの娘なんですね、たしかに親父さんの面影は濃厚でしたがちょっとミスキャストでは)、やはり代理船長はじめ乗員たちの判断や行動はおバカすぎです。『プロメテウス』以降舞台が未知の惑星というオープン・スペースになりましたが、『エイリアン』ストーリーはその密室性が成功した秘訣であると正しく理解してるリドリー・スコットは、本作ではエイリアンが本格的に登場するシークエンスをすべて夜にして王道に回帰しようとしましたが、いかんせんただ暗いだけの映像にしかなりませんでした。シリーズの前日譚という設定なのでフェイス・ハガーが飛び出してくるところなどエイリアン関連のネタは何度も見せられてきた類のものなのでデジャブ感が濃厚、そろそろ新しいアイデアを出してもいいんじゃない?
S&Sさん [CS・衛星(字幕)] 5点(2020-06-12 22:08:46)
14.《ネタバレ》 これはもしかしてアレですかね、“エイリアン VS ブレードランナー”の前日譚ですかね。そんな映画がいつかできるとして。アンドロイドは電気ウナギの夢を見るか? 見ないでしょ。
未知の惑星を防護マスクも何も無しで闊歩して、そんないい加減なことでいいのか、と思ってたら案の定、謎の花粉が飛んできて大変な花粉症に悩まされることに。まあ、一作目とは趣向を変えよう、ってのは大いに結構なんですけれども、あの「宇宙服のマスク越しに襲われる」っていう衝撃に比べると、ヌルいというか何というか。一作目って、奇妙な事象の連続で我々をグイグイ引っ張って、謎の連続で前半をアッという間に見せる(後半はパニックでアッという間に見せる)、実にスリリングな作品でしたが、タイトルのうしろに「コヴェナント」をつけただけで、こうもモッサリするものかと。
一作目とは路線を変えよう、趣向を変えよう、ってのは勿論結構ですが、終盤に「実はエイリアンが一匹、船内に」という、とってつけたような原点回帰。しかし一作目の神秘性を削ぎ落された本作では、ずいぶん見劣りがしてしまいます。
という訳で、「エイリアンもよく見ると赤ちゃんの頃はカワイイねえ」という、まあ、そんな作品でした。
本作はニーベルンクの指輪における序夜、らしいので、いつか「神々の黄昏」が描かれるのでしょうか?
鱗歌さん [DVD(字幕)] 5点(2019-09-08 17:17:51)
13.《ネタバレ》 プロメテウスの世界観はけっこう好きだったんだけど…続編としてはイマイチ。
リドリースコットは冒険し過ぎたのか?芸が無い演出にエイリアンの安売りバーゲンである。
エイリアンシリーズでアンドロイドの必要性は不可避だが主役になっちゃいけない。
また、ヒロインのダニエルズに魅力なさすぎ。このシリーズはリプリー以外の存在感を出してはダメなのだろうか?
mighty guardさん [CS・衛星(字幕)] 5点(2019-08-27 23:20:37)
12.《ネタバレ》 記念すべき第一作「エイリアン」の60年前以上の世界なんだけど相変わらずハイテクすぎる世界。
どうしても同じ時間軸の物語とは思えない。
本作の主人公はリプリーもどきのヒロインかと思いきやアンドロイドの方でした。
第一作「エイリアン」では会社からの指示で暗躍する存在でしたが、こっちは自我を持ってかなり無茶なことやってる。
しかしこの手の映画のお約束なのか登場人物の乗組員たちが全員アホすぎる。
しかし病原菌や安全性が不明な未知の惑星で宇宙服のヘルメット脱ぐかね?
胞子状になったエイリアンが鼻から入って体内で成長→胸を突き破ってエイリアン登場。
お馬鹿な乗組員たちがギャースカ騒いで攻撃の邪魔になったり誤射しまくったりで宇宙船爆発。
見てて脱力するぐらいお約束なコントを繰り返すアホばっか。
この映画に限らずプロフェッショナルな人たちが子供のような幼稚な行動しかしないと本当にがっかりするね。
勿論現実にも有りうるケアレスミスレベルなら許容範囲内だけど。
ume0214さん [CS・衛星(吹替)] 5点(2019-01-25 14:18:35)(良:1票)
11.《ネタバレ》 もはやエイリアンは小道具と化しており、創設者の意思を継ぐアンドロイドのお話です。結論、エイリアンに理屈はいらない。緊張感と恐怖があればそれで良い。
いっちぃさん [CS・衛星(字幕)] 5点(2018-12-29 00:59:05)(良:1票)
10.《ネタバレ》 前作からデヴィッドは怪しいと思ってたんだよ。しかしマザー、あんたさ、デヴィッドだって気がつかないとか変でしょ。つか、全編、登場人物ダメダメ。イライラしっぱなし。そんでもってバッドエンド。あと、ダニエルズは綺麗なんだけど、なんか今ひとつなのはなぜだろう?
木村一号さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2018-07-15 22:47:00)
9.もう40年近く前になるが、その昔「エイリアン」という、本当にモノ凄いSFホラー映画があってだな。 それを撮ったのは…、リドリースコット! そう! あんただよ!! 大御所になったあんたが撮った今作は、ホントに撮りたかった作品なのか? それとも商業的な理由で撮らざるを得ない作品だったのか?  エイリアンはもういいよ。 あんたにはホントに撮りたい作品を撮ってほしい。 それでも「エイリアン」って言うんなら…、もう一回だけ騙されてやるよ!!
チャップリ君さん [映画館(字幕)] 5点(2018-04-13 19:46:16)
8.《ネタバレ》 『プロメテウス』は鑑賞したけど、どんな話だったか覚えてない状態で今作を鑑賞しました。冒頭に「偶然なんてない」なんて台詞があったけど、この出来事は仕組まれていたことだったのかな。最後はどっちに転ぶかな?と、、まぁそうなるよねという終わり方でした。
リンさん [ブルーレイ(字幕)] 5点(2018-01-23 10:43:07)
7.なんだろうな、このどうでもいいSF映画は。エイリアンシリーズでなければ、絶対見ねーな。なんでこんな・・・
センブリーヌさん [映画館(字幕)] 5点(2017-10-14 13:21:45)
6.《ネタバレ》  亜流がいっぱい出た『エイリアン』ですが、ここまで来ると本家もまたその亜流たちとさして印象変わらないようなモンで『ライフ』と比べたってどっちもどっち、くらいなモンで。相変わらずプロフェッショナルにしてはお粗末、お馬鹿な方々が出てきてはエイリアンが出たー、ギャー、ってのを繰り返すばかり。

 ヒロインには決定的な何かが足らないし(映画背負って立つほどの存在感の欠如とでも申しましょうか)、各人意味もなく勝手気まま、バラバラに行動してるようにしか見えないエピソードのブツ切れっぷりだし、結構引っ張るけどオチは丸見えだし(いやもうアッチだって判ってるしYOU早くバラしちゃいなよ)。

 アンドロイド同士で創造主について語ってる時点でレプリカントやりたいんか、『ブレードランナー』に繋げたいんか、って思いましたが、そこ、この映画の中でも特に面白くないところで。ダレまして。でも、そういう起源からの変遷を語るのならば、その先、人類が進化してアンドロイドとエイリアンを克服してゆくか、或いはアンドロイドかエイリアンが人類を凌駕して宇宙を支配してゆくか、そういうところまで描いてこそなワケで。広げた大風呂敷の結果が『エイリアン』~『エイリアン4』だと、それはそれで小さくまとまって終わる事になるんだなぁ、と。今考えてみれば『4』のリプリーにはその予兆みたいなモノはあった訳ですが。

 エイリアンの基本設定はもう変えようがありませんから手詰まり感たっぷり。ジェリー・ゴールドスミスにオマージュ、な音楽も1作目に対する回帰志向を強調しているように感じられて後ろ向きな印象。
 もっと変化したエイリアンをやるには歴史を先に進めるしかないんじゃないかと思います。大風呂敷をしっかとたたんでみて欲しいところで。
あにやん‍🌈さん [映画館(字幕)] 5点(2017-09-25 21:47:19)(良:3票)
5.《ネタバレ》 冒頭に現れるのは、蒼い瞳の超クロースアップ。『ブレードランナー』冒頭のレプリカント:ロイの蒼い瞳と同じである。
加藤幹朗氏の「『ブレードランナー』論序説」が論考した「超時間的存在」たる蒼い瞳の主の説を踏まえるなら、
本作の真の主人公がマイケル・ファスべンダーの演じるアンドロイドであろうことは早々に明白だろう。

高みから紅茶を注ぐ彼が人間を見下ろす冒頭の位置関係と冷徹な凝視は、冬眠機を見下ろすラストまで映像的な韻を踏み続ける。

その割を食うようにヒロインが魅力を欠いてしまっているのも、至極ごもっとも。

序盤で亡くなった船長の形見らしきものを彼女が結ぶシーンからして、ショットを三つも四つもに分割する無意味さに
ストレスを感じさせられるのだが、これがアクションシーンとなるとさらに乱雑・細切れになるわけでまるで面白くない。
それでなくともショットが無駄に多いのに。

第一作を再見するとショットの持続が明らかに違っていて、サスペンスのタメがまるで違うのだ。
ユーカラさん [映画館(字幕なし「原語」)] 5点(2017-09-23 04:39:56)
4.《ネタバレ》 お正月以来と思われる映画館で『エイリアン:コヴェナント』を観てきました。
9/29にイオンシネマ調布ができるので、最後のtohoシネマ府中になりますね。
--- 以下、ネタバレあり---
リドリー・スコット監督が好き放題やらかしてくれます。
宇宙船内でのバトルは、原点回帰とも言えますが、エイリアン誕生の秘密がショボい! と言うよりガッカリです。
アンドロイドが品種改良、遺伝子操作したってどう言う事?
腹立つわ~
エイリアンシリーズに出てくるアンドロイドでまともなのはビショップだけだな。ウォルターもいるか。
まぁ、乗り掛かった船だから次作も観るけど、頼みますよ。
あきぴー@武蔵国さん [映画館(字幕)] 5点(2017-09-21 01:06:18)
3.エイリアン映画。それ以上でも以下でもない。エイリアン映画。ダニエルズ役のキャサリン・ウォーターストンが、ちょっと綺麗になったお笑いコンビ・ハリセンボンの近藤春菜に見えて仕方なかった。エイリアン映画。特筆すべきことが特になかった、エイリアン映画でした。
Dream kerokeroさん [映画館(字幕)] 5点(2017-09-17 14:42:59)
2.《ネタバレ》 作品としては「プロメテウス」の続編。だが、出来はそれ以下。これが総論です。個別に一つだけ語ると、あの白いエイリアンは本家本元の筋肉質エイリアンより不気味ですね。あんなのに背後に立たれたらそりゃチビりそうだよ。そこだけは良かった。オチは多分100人が100人、確信してたに違いない。
ぴのづかさん [映画館(字幕)] 5点(2017-09-16 18:00:21)
1.《ネタバレ》 プリクェルではないという微妙な立ち位置で多くの観客に混乱を与えた『プロメテウス』から一転し、本作では『エイリアン』の看板が戻り、全体としては原点回帰の作風となっています。怪しげな星に立ち寄った宇宙船がどえらい目に遭わされるという物語であり、血もドバドバ出ます。これぞエイリアンです。ただし、バカな人間がバカなことをしでかしたために余計に事態が悪化するという、この手の映画でやって欲しくない展開が非常に多くて登場人物に感情移入できなかったことが、観客の恐怖心を和らげるという悪い影響をもたらしていますが。
コヴェナント号が航路を外れてまで舞台となる星にやってくるという基本的な部分から、説明がうまくいっていません。「我々の生存に必要な要素が揃っている。当初の目標である植民星オリガエではなく、こちらの星に移住しよう」という突拍子もない意思決定が実にアッサリとなされるのですが、こんな重要事項に関する判断があまりに軽すぎやしないかと驚きました。一応、この意思決定を下した艦長代理には「信仰心が厚すぎる余り、合理的な判断をできない可能性のある人」という人事評価があり、そのために艦長への昇進を見送られてきたという設定もあるにはあったのですが、ならばなぜ他のクルー達は艦長代理に反対の声を上げないのかと思いました。会社命令で行かざるをえなかったノストロモ号のクルー達と比較すると、事の発端部分に自業自得の要素があるため、コヴェナント号のクルー達には感情移入できませんでした。
惑星に降り立った後も、生命に必要な水と空気があり、植物も生い茂っている環境であれば未知の病原体等のリスクを考えなければならないのに、防護服なしで普通に探検を始めるものだから、この人達はバカなのかと思ってしまいました。いよいよバックバスターに襲われる場面では血で足を滑らせて転倒、一心不乱に撃った弾丸が可燃物を直撃して着陸艇大爆発と、こちらも愚かなキャラクターが事態を悪化させるという形で物語が進んでいくため、怖いというよりも呆れてしまいました。
そして、『プロメテウス』で活躍したデヴィッド登場により、場はさらに混乱します。隠れ家としてデヴィッドに案内されたのは未知の巨人の死体がゴロゴロ転がる、見るからに怪しい場所であるにも関わらず、「ここは安全だ」というデヴィッドの言い分を全面的に鵜呑みにするクルーのみなさん。また、一か所に固まって救援を待てばいいものを、単独行動でどんどん戦力を消耗していくものだからイライラさせられました。彼らの持つ銃火器はエイリアンに対して効果を持つようだったし、用心深く対処していれば全員で生き残ることも可能だったと思うのですが。
一応、エイリアンの起源も説明されます。前作でエンジニアが作り出したものをデヴィッドが品種改良して完成させたのがみなさんご存知のエイリアンでしたという、それを知ったところで「へぇ~」とも何ともならない、実にありがたみのない説明ではありましたが。起源を描けば描くほどエイリアンの存在は矮小化しており、「偶然出会った訳のわからん凶悪生物」という第一作のまま放っといてあげればよかったのにと思いました。
リドリー・スコットによると、次回作『エイリアン/アウェイクニング』は『プロテウス』と本作の間の時期を舞台にした作品となるようですが、エイリアンの起源に関する興味はあまりないので、これ以上の続編はもういいかなという感じです。
ザ・チャンバラさん [映画館(字幕)] 5点(2017-09-16 12:36:14)(良:4票)
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【点数情報】

Review人数 58人
平均点数 5.72点
000.00%
111.72%
223.45%
311.72%
446.90%
51932.76%
61424.14%
71017.24%
858.62%
911.72%
1011.72%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 6.80点 Review5人
2 ストーリー評価 6.44点 Review9人
3 鑑賞後の後味 6.75点 Review8人
4 音楽評価 7.28点 Review7人
5 感泣評価 5.40点 Review5人
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