2.《ネタバレ》 結論、イマイチ消化不良。 スカッとはしません。
途中までは、イケイケでテンション上がって来たのに、クライマックスでの
主役の活躍が乏しい。
しかも、最後に空から降りて来て死んだのが誰だったのか、良くわかりませんでした。
まさか、マフィアの一味の一人が、抗争銃撃戦が終るまでお空で遊んでいた?
全てが、ブラックジョークなのかもしれないけど、滑ってばかりじゃあねえ。
誘拐した子供が、変に懐いて来て、「ストックホルム症候群って知ってる?」には苦笑。
とにもかくにも、コピーにあるような除雪車の活躍も少ないし、イマイチ盛り上がらない。
帰宅してから調べたら、同じ監督の5年前の「ファイティングダディ」を、セルフリメイクだとか。
速攻見比べてみたら・・・唖然? 似てるなんてもんじゃないよコレ。
ストーリーどころか、カット割も、セリフも全て同じに近い。違うのは役名とキャスティングだけ。
新しい俳優さんに同じ台本配って、撮影監督も前作を手本にしてるとしか思えない仕上がり。
何から何まで同じなので、今作への不満な点は、前作でもそのまま弱点になってる。
だから駄作かと言うと、微妙に面白くもある困った映画。ウザイ演出や撮影で滑りまくりの
タランティーノ作品にくらべ、こちらは渋い演出ではありますが、いかんせん主役の存在感がない。
娯楽作品を撮りたかったのか疑問がある。
ラストで、息子を殺された親父同士の癒しの空気とか、親父を失った反面、解放されて自立した少年とか
峠を越えた感情に包まれていたのに、突然の下っ端の死亡シーンで幕って・・・どうしたらえーの?
ここでゲラゲラ笑って欲しかった? チョット何言ってるかワカラナイ。
できれば、違う監督と違う台本で再トライしてみて貰いたいかなあ。
田舎なので、公開が遅れて、「天気の子」と同日公開。あちらは日に10回上映なのに、こちらは
昼の1回だけで、翌週の木曜までで終了。 迫害か?と思ったけど、確かに売れないかもね。