5.《ネタバレ》 海底軍艦と続けてHDリマスタ版で鑑賞したんですが、こちらの方がいろいろな面で古さを感じました。
製作年は1年しか違わないしこちらの方がかなり金かかってるのに…
巨大矮星の激突を避けるために「あちらを爆破ではなく地球を動かして逃げる」という斬新な設定で、いまだ世界に同じアイディアの映画を見ない…そういう意味ではすごい映画だと思います。
実は東大の先生と検討して「物理的に可能」だという確証を得てやってるのでそこまで荒唐無稽でもない…はずなんですが、やっぱ無茶ですよね。
円谷の50作記念の大作で確かに特撮のセットなどはゴジラあたりと比べても格段に金がかかっています…が、問題なのはシナリオ。
シナリオはほんとにゴミ同然でツッコミどころ満載です。
まったく必然性のない怪獣登場にまったく必然性のない記憶喪失なんていらないエピソードがちょいちょい挟まりますし、何より問題なのは、地球が巨大矮星と衝突するというのに世界中の人にほとんど危機感がない事。
シナリオ上の重要人物レベルですら、のんきにパーティするわ寝坊するわ歌うたうわで、これじゃ観てて全く危機感を感じません。
シナリオの余計な部分を削り、もっと「矮星が地球に激突に対する危機感と地球を動かすための大工事」に特化して見せるべきだったと思います。
ちなみに海底軍艦に登場する戦闘機はF86なのにこちらで登場する戦闘機は1世代新しいF102です。
国連軍という設定なので米軍しか使ってない戦闘機が出てくるわけですね。
一般的にはどうでもいい事なのですが、そういうところを気にしちゃうのがミニタリーオタクの宿命なのです。