7.《ネタバレ》 22作目。いきなりゴジラ香港に出現、迫力の特撮の連続と、初代ゴジラと絡ませてなんとなく納得させるストーリーで随所に矛盾をはらみながらも最後まで一気に見せてくれた。自衛隊の意味も無い反撃がほとんど無く、歴代ゴジラシリーズで最強の自衛隊だったのも、途中でだれない重要な点だと思う。
特撮の技術、迫力はこれまでのゴジラシリーズでは最高で、ゴジラの赤く光る造形と迫力もすさまじく、迫力重視の「特撮映画」としてはかなり高レベル。
これ映画館で見たら疲れるだろうなーと思うくらい光と音の連続で、もう少しゆっくり見られる緩い展開のシーンをうまく配分して欲しかった。でも、グダグダな脚本の中途半端に真面目な緩んだシーンが入るよりは、今回のように迫力で押しまくったほうがましかもしれない。
リトルゴジラと超能力少女の扱いはやはりちょっと違和感があり、別のストーリーで辻褄を合わせて緩めの展開を考えた方がよかったかも。
あと、一番気になったのが終わり方。デストロイアの最後は自衛隊にやられちゃったじゃん。それじゃゴジラを東京に呼んだ意味無いじゃん。放射能が消えていくのはなぜ?最後なんでゴジラが煙の中で吼えてるの?イメージ映像?それともゴジラかリトルゴジラが生き返った?自作もあるかもしれないというスケベ心?最後くらいご都合主義でいいから納得させてよ。超能力少女のリアクションだけだと、すぐには理解できません。
それまで緊張の連続で一気に見てきた最後の最後だっただけに、見終わった後の消化不良感が残る。
クールな自衛隊エリート幹部がビオランテのときは高島弟で、メカゴジラの時には高島兄が軽いキャラをやっていたが、今回は高島兄がクールな自衛隊エリート幹部で、見た目といいこっちの方がしっくりく来てた。