2.スペイダーとキューザックの存在感は悪くないのですが、本来、政治系ドロドロの方向性に行きたいはずなのに、何かいろんなところで丸く収まっています。キューザックの役は上昇志向によって魂まで売ってしまうという設定と思われるのですが、やっていることも言っていることもストレートすぎて、学園モノで教室でわーわー騒いでいる中心キャラと内実は大差ありません。やはり、こちら方面にはどうみても疎そうなハーバード・ロスに任せてしまったのがまずかったかな。学生時代の交流もどうも表層的なので、後であいつは親友だとか言われても言葉だけでしかないし、結果、ラストのインパクトも弱まっています。