4.《ネタバレ》 これはもう趣味の問題かなぁ・・
私は歴史映画が好きで特にローマ帝国時代は気に入っているのですが、
先に「聖衣」「ディミトリアスと騎士」を観ているのでついてゆけると思っていたのですが、
合わない映画のひとつになりました。
剣闘士ものは他に人気の「グラデュエーター」もありますが苦手なので未見。
どうやらこういった体育会的な歴史ものは「ベン・ハー」までです。
キューブリックが監督したことを認めたくないというキューブリックらしくない映画で有名。
それでも違和感ある色使いなどはキューブリック的なのですが、
キューブリックらしい仕事はあまり見えません。
音楽の遊びがないし物語りはいたってストレート。
ラストが思わせぶりな十字刑というのも真面目です。
聖書モノや歴史スペクタルに慣れてくるとキューブリックのような異才な人には、
旧約聖書の「十戒」のような世界を期待したり、シニカルなコメディを見たくなる。
他と違う世界の監督さんですから・・
いや、この作品の出来は賞を取っているようにいいんです。
でも後半の戦い(戦いの前の布陣)とか以外はオーソドックスな大作。
ちょっとドライというか客観的に描かれているのか眠気が襲い・・
作品中実は3回も寝てしまいました(爆)
全部観終えるのに苦労しました・・やかましい音楽や描写もほしかった。
でも題材が濃いので演出がおとなしめでまだよかったかなぁ・・
それとこの時代の架空の人物はやはり観ていて入り込めないです。
「ディミトリアスと騎士」しかり「キングダム・オブ・ヘブン」しかり・・
わかりやすくするにはシリアスに長くなるのですよね。