12.《ネタバレ》 ん~、良い映画っぽくしているし、実際そうなんでしょうが、・・私は微妙でした。
マギーとローズ、タイプは違えど他者への依存心が強いという点では似たもの同士。
依存心が強い人間というのは、とかく自己中になりがちです。二人の自己中心的な振る舞い、言動を見ていると、とても愉快な気分にはなれません。
もっとコメディコメディしていれば良いです。ですがこれはかなり真面目に作られたドラマ。正直『楽しさ』よりも『痛さ』のほうが目についてしまいます。
それに、これは私の価値観の問題ですが、途中で仕事を投げ出す人間が嫌いです。
仕事にプライベートを持ち込む人間も嫌い。
そーゆーわけで、主演の二人、どちらにも感情移入できないんだから、見ていて楽しいわけがないんです。
二人以外にも、父親の後妻、こいつがまじで性格悪くて胸糞が悪くなります。
もちろん、エラやスタインのような良心的な人間も多くいます。
『誌の朗読』や『お買い物ビジネス』のようにハートフルなエピソードも良い味出しています。
姉と妹の心の変化、成長、人とのつながりを通し、泣けるシーンや感動するシーンだってあります。
ただどうしても『ダメ人間が良いことすると、とても良い人に見えちゃう』心理が働いているような気がして、素直な気持ちになれないんです。前半の妹、後半の姉、どうしても好きになれない。
二人に共感できないってのが致命的。映画としても面白いかどうかは人によると思います。