1.《ネタバレ》 最初は、なんてポリシーの無い女だと思った。活動学生に恋してからその方面の活動を始めたときも、それが動機かよ、と思った。でもよくよく考えると、人が何かを始めるきっかけは「憧れ」が多いことに気付く。岡ひろみがテニスを始めたきっかけも、お蝶夫人に憧れたからだ。大事なのは、自分の足で立ってから何をやるか。この映画の主人公は、頼りないけど頑張ってました。自分は未読だけど、原作はきっと読者にとって等身大の親近感が持てる人物像だったのだと思う。ラストシーンですが、あの描き方は自殺ではなく事故でしょう。排気量の小さな車で、ちょっとスピードを出し過ぎた。そんな人生に見えました。