1.《ネタバレ》 うーん・・・。まぁ怖いっちゃ怖いですけどねぇ・・・。原題がロメロの「死霊のえじき」と同じなので、どうしても比較してしまいます。でもオリジナルとは全くの別物ですね。
私が残念なのは「全面にCGに描写を頼りすぎてること」と「ゾンビと人間の強さのバランスが悪いこと」「ゾンビ発生(感染)原因を説明しすぎること」です。85分間という短い尺で展開もパワフルで面白いんですけど、あまりにゾンビがモンスターすぎる。走ったり知恵を持ったりするゾンビが数も半端ないので、絶望感を味わえる半面、昔ながらのゾンビ映画を期待してると少しさめてしまいます。○○をどう研究したからゾンビが出来たとか、細菌兵器がどうとかも要らないんですけどねえ…。
それにあれだけゾンビが強いと、自然と闘い慣れてる人間との対決に集約されてきますので、ホラーというよりアクション映画の雰囲気に近くなり、完全に「映画の中だけの現実」と感じるので、リアリズムという怖さとは異なるものになってしまいます。
ゾンビの圧倒的な強さを描きたいからといってCGでゾンビだけ速度が倍になるのはズルイでしょ。一旦死んでからゾンビになるのではなく、病気の人間がきっかけで直ぐにゾンビに変わる設定も個人的にはあまり…。オリジナルのバブみたいな愛嬌あるゾンビがいないのもマイナス…(バドがそこに当たるのでしょうけど)。
ロメロゾンビが好きなのでどうしても厳しく見てしまいますね、すいません。でも亜流のゾンビ映画とは違うマジメさはいいです。「バイオハザード」「28日後」とかが好きな方にはオススメかも。蛇足ですが「新ビバヒル」のナオミ役の彼女が結構大きな役で出ています。ヒロインの女性も美人です。