3.事件を捜査する刑事は組織の論理と自らの正義感の板挟みとなって苦悩している。
事件の重要参考人は容疑者のようでもあり、被害者にもなり得る。
そして、その2人を助ける外交官。
見事な三竦みの正三角形を成立させたシナリオは素直に素晴らしいと思う。
但し、事件の真相に関しては冒頭でヒントが多過ぎてサスペンスというほど盛り上がらない。
どうせ○○が○○なんでしょ、という先入観を拭えなかった。
終盤のトリックも後からいちいち説明して見せるのが野暮過ぎる。
そんなの説明されなくたってわかるでしょ。
主人公が死ぬわけないじゃん!っていうちょっと冷めた感情が沸き起こってしまった。
キャストの豪華さや大袈裟な海外ロケの割にはこじんまりとした邦画になってしまってるなという印象。