1.《ネタバレ》 原作小説は未読。今年(1月-3月)に放映されていたアニメは全話見ました。アニメ版の出来がまあまあ良かったのと、ヒロインの橋本愛が「告白」その他の作品でいい感じの存在感を放っていたので見に行きました。この作品はミステリー+ホラーということで、まずミステリー部分から。アニメ版では、架空の声優プロフィールWebページまで作成してまで情報を隠した(しかも放映直後に跡形もなく消去されたため、当時我々視聴者の記憶まで"改竄"されたのかとちょっと話題になりました)、肝心のオチのネタバレについて前半のシーンからあっさり見せていたのは、ある意味拍子抜けでした(まあ有名女優さんを使うから仕方ないのでしょうが)。まあミステリーとはいいつつ、緻密で計画的な連続殺人事件ではなく、そもそもがファンタジー色の強い、超常現象的な要素の多い内容なので、純粋なミステリーとは言い難いものはありますね。もう一方のホラー部分ですが、普段ホラーを全く見ない質なので出来自体は評価できませんが、尺を短くする必要上、筋を大きく端折ったためか、人が死ぬシーンは質・量ともにかなりカットされていた印象です。また作中伏線ぽい描写がありつつも、正しく(?)回収されずに無駄になってしまっているシーンもいくつかあり、作品全体として残念な印象です。配役の役者さんたちの演技は文句無いのですが、結局脚本のせいなのかなぁ。あと細かい話ですが、夏休みの8月中という設定の合宿で、全員長袖を着て、話す息も白いのはどうかと。総合的に見て、正直アニメ版の出来には届いていない気がしました。