3.《ネタバレ》 結構な製作費で製作されカンヌでクロージング作品にもされた作品なんですが、興行的には大ゴケした映画。
原題が「Zulu」なので、なんかズールー族関係とかアパルトヘイトとかの話がキモになるのかと思いきや全然そんな事はなく、たとえばこの設定のまま舞台をアメリカにしてインディアン…もといネイティブアメリカンな刑事が出てきてタイトルが「アパッチ」とかでもそのまま成立してしまう内容です。
つまりタイトルに深い意味はありません。
だからこそ邦題は「ケープタウン」というめちゃくちゃ雑なタイトルにされちゃったんでしょうね。
で、タイトルにたいした意味がない以上、内容にもそれほど深いものはありません。というかぱっと見ではバディ物の刑事ものに見えるんですが、実際の内容はマッドサイエンティストが開発した「人を馬鹿にする薬」を悪の組織が人体実験しながら流用して金儲け…って内容なので、すでに普通の刑事もののジャンル超えちゃってて相当に荒唐無稽です。
で、ラストも結局はただの私怨ですよね、これ。
シナリオをもうちょっと練りこめなかったのか…と観た後で不思議になるような映画でした。
そりゃ興行的に大ゴケしますよね…