1.《ネタバレ》 本作は『咲-Saki-』のアナザーストーリー。『咲-Saki-』が、全国高校麻雀大会・団体戦・長野県予選での『清澄高校』の奮闘を描いているのに対し、本作は同大会の全国大会、奈良県予選を勝ち抜いた『阿知賀女子学院』にスポットを当てています(ちなみに県予選を勝ち上がるまでの模様はTV連ドラで描かれています)。本作の主人公・高鴨穏乃は、清澄高校の原村和と子供の頃に麻雀を打った経験があり、全国大会で原ともう一度“麻雀で遊びたい”が、彼女の行動原理となっています。(戦いたいではなく、遊びたいというところが、らしいですね)。麻雀の方は、前作に増してオカルトチックと言いますか、超能力バトルと言いますか(界王拳みたいなのもアリ)、もはや麻雀という感じがしませんが、こんな摩訶不思議なアプローチが成立してしまうのも『麻雀』というゲームの奥深さかもしれません。それにしても、まあ見事に美少女ばかりを集めたものだと感心します。『エビ中』の中山莉子ちゃん、『チームしゃちほこ』の咲良菜緒ちゃんはよく存じていますし、『人狼ゲーム』シリーズに出演されていた皆さんは承知していますが、あとはサッパリ。『人狼ゲーム』シリーズが結構な演技力を要求されるのに対し、本作はアイドル仕様の演技でOKという感じ。どちらも若手女優の登竜門的なシリーズと考えて良さそうですが、本作の方は美少女を愛でる趣向が強いため、作品を採点することにあまり意味が無い気がします。ちなみに私は中山莉子ちゃんが一番カワイイと思うのであります。