1.若妻と独身青年との愛の行方を描いたメロドラマで、
駅の構内ですべてのお話が展開されるという、設定のちょっと変わった映画。
前フリいっさいなし、しかも男女のクライマックスシーンから物語が始まるので、
最初は戸惑うも、鑑賞していけば、まあなんとなく二人のなれそめはわかります。
構内にいる様々な人間たちが彼らに関わってくる展開は、面白い狙いだと思うんだけど、
うまく噛み合っているという印象は受けず、冗長さやだるさを感じてしまうのが難点。
ラストも至って普通かな。ただ主人公とヒロインの心情は、情感たっぷりに伝わってきます。
青年役のモンゴメリー・クリフトもいいけど、ヒロイン役の女優さんが何とも品があってきれい。
彼ら二人のキャスティングにプラス1点。