1.《ネタバレ》 「利休」に続く古田織部の映画ですが、最近の「へうげもの」という漫画(山田芳裕著)の古田織部が非常に気に入って、他の本なども幾つか読んでみました。この映画では豪姫とかなり親密ですが、史実にはそんな事はなかったように感じます。何故、豪姫を取り上げたのかがはっきりせず、またウスとかジュンサイとか訳のわからない人物がうろちょろして、かなりイライラさせられました。衣装やセットは豪華で、また凝りに凝ったロケを行っており、さすがは勅使河原監督と感心しました。宮沢りえも他の名優に臆しもせず、今よりかえって初々しい魅力がありました。お吟さまがあんな形で自害するとは思いませんでした。「私は利休の娘ではないのです」と云いますが、「松永久秀」の娘だったという説もあり、興味深いところでしたが、其れきりになってしまったのは残念でした。