21.《ネタバレ》 「AKIRA」を久しぶりに見たからついでにと今まで未見だった本作をようやく見てみた。公開当時はかなり宣伝に力が入ってたことを覚えている。大友克洋監督の構想9年というオリジナルアニメ作品であるが、まったく期待しないで見たせいか見る前に思っていたほどつまらなくもなかった。しかし、どこにでもあるような冒険活劇アニメの域を出ておらず、これのどこに9年もかけたのかは疑問で、(時期的に「メモリーズ」のすぐ後くらいから企画が始まってる?)普通に頼まれ仕事のプログラムピクチャーと言われれば信じてしまいそうないたって普通のアニメという印象しかない。それにストーリーが分かりやすいのはいいのだが、その代わり映像的なインパクトも薄く、そこにだいぶ物足りなさを感じた。(映像自体はクオリティ高く丁寧で美しいだけに残念。)酷評されている有名芸能人による吹き替えもとくに酷いといわれている中村賀津雄を含めてそんなに気にならなかったが、児玉清だけはしゃべるたびに本人の顔がちらついてしまった。でも、それ以前に主要な登場人物に誰も感情移入できるキャラがいなかったのが致命的で、これはキャラを魅力的に描けていないのが原因ではないか。最後のほうはやや酷評になってしまったかもしれないが、最初にも書いたように変な期待をしなければそれなりには見れる映画にはなっていると思う。 【イニシャルK】さん [DVD(邦画)] 5点(2020-08-07 21:10:50) |
20.《ネタバレ》 こだわりを感じさせる美しい映像はグッド。発明少年が主人公で宝物の争奪戦があってと、ラピュタみたいな冒険活劇映画にしたいのかな、と最初は思ったんだけど、似ているのは道具立てだけで肝心のストーリーは退屈でした。ラストの親子喧嘩は失笑ものです。大作を意識したのか、丁寧に作りすぎていて間延びしてしまっているようにも感じました。でも、不意に現れる美しいシーンや凝った映像にはそれなりに感銘を受けます。力をかけてつくった割には面白くない、でも力をかけただけのことはある、そんな感じの映画です。 【クレイバード】さん [DVD(邦画)] 5点(2008-10-05 02:29:55) |
19.《ネタバレ》 なにこの安っぽいテーマ。中学生の考えたテーマかよ・・・。 よくいまさらこんなダサいテーマもちだしてきたな・・・。 お嬢様はさわいでるだけで全然物語的にいらないしよくもまあこの脚本でゆるしたな。 だから褒めるのは絵のみ。 【とま】さん [地上波(邦画)] 5点(2008-09-14 01:16:28) |
18.街を破壊しまくる迷惑な親子に完膚なきまでに空気を読めないお嬢様。これらのキャラに圧されたせいか主人公の影が薄かったような…。まあお嬢様のキャラは割と好きでした。内容は最初の方は引き込まれたんですが後半(城が動き出したあたり)から退屈でした。どいつもこいつも自分勝手で振り回される主人公が哀れ。じいさんの声が聞き取りにくくて困りました。 【しゃる】さん [地上波(邦画)] 5点(2008-03-02 13:53:55) |
17.歯車の付いたアナログな機械がガチャガッチャするところ。そして蒸気がプシュー、プシュー、モワモワっとなる画。機械類の描写力には目を見張るものがありました。美術だけなら満点級です。ただ、映像以外の点で訴えかけるものを感じませんでした。冒険活劇っぽいわりに娯楽性に欠けていたように思います。あと多くの方が指摘していますが、声優陣について。大友作品独特の乾いた空気(スチームボーイなのに変ですけど)にはいわゆるアニメ声の声優は合わないです。しかしだからといってプロの声優を使わなくてもOKというわけではありません。鈴木杏のように作品の世界に合っていれば、多少技術が伴わなくても“味”として受け入れられますが、それは稀有な例です。やはり“餅は餅屋”。本職に任せたほうが作品のレベルは確実に上がると思います。 【目隠シスト】さん [CS・衛星(邦画)] 5点(2006-07-19 21:08:35) |
16.今話題だからか児玉さんの声が違和感があった 絵は綺麗でしたね 【マーガレット81】さん [DVD(邦画)] 5点(2006-05-21 21:28:15) |
15.《ネタバレ》 結局、スチーム城のすごさが良くわからなかった。あんだけ重い城が浮くのはすごいけど、軍事力としてはいまいち良くわからないし。あとおじいさんは、あんだけすごいスチームボールを使って遊園地が作りたかったのか? 【ソウリ】さん [DVD(邦画)] 5点(2006-05-20 21:35:55) |
14.スカーレット嬢が宮崎アニメのヒロインみたいじゃないのは、むしろ新鮮。母なき子の悲哀などカケラもない潔さ。カラーなのに見た後の印象は灰色一色のこの世界では、彼女のその名に恥じぬ緋色の尊大さだけが生気を放つ。歴史あるロンドンの街並を派手にぶっこわしたのも世界初? 【レイン】さん [映画館(字幕)] 5点(2006-01-13 20:22:32) |
13.大友克洋の世界観とあってないなぁっと思っていたが、本編の土手を駆けるシーンなどを見てもそれは強く感じる。そっちは宮崎駿やろ?って思ってしまう。 ただかなり面白くないだろうっと予想していたので、そこまで駄目じゃなかった。科学に対する親子の対立や言い争いも見ていて面白かったし、ラストは大変な事が起きていているんだ感もあって(スケール感)良かった。 お嬢様の声やキャラクターが、なぜか非情にむかむかした。 【六爺】さん [DVD(字幕)] 5点(2005-10-10 02:38:36) (笑:1票) |
12.《ネタバレ》 とにかくスケールが小さい。世界が滅ぶとかでもなく、壊されたのは家一軒と万博会場、やってることは親子ゲンカ。あのAKIRAの大友監督が「冒険活劇」をやるというのだから、どんな大ボラをこいてくれるのかと期待したのに…何にせよ、本編よりもエンドロールのほうが想像をかき立てられてワクワクするのはマズいと思う。あ、作画は綺麗です。でも画面が暗くてよく見えなかった。 【ウーフー】さん [DVD(字幕)] 5点(2005-08-07 01:40:02) |
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11.大友克洋大好きですが、本作はあらゆる意味で中途半端な気がしました。 |
【カズユキ】さん 5点(2004-12-21 03:23:51) |
9.小西真奈美さんの声が素敵でした。声優さんでもやっていけるんじゃない? 【ひろすけ】さん 5点(2004-10-29 23:02:21) |
8.大友先生、凝り過ぎです。ちょっとひとりよがりかも。『童夢』『さよならにっぽん』の頃の粗削りな美しさを望むのは決してノスタルジーだけではないと思うのですが… 【つむじ風】さん 5点(2004-09-23 01:29:33) |
7.期待して観に行ったから期待ハズレ。中盤、寝てしまった。 【おれおれ41】さん 5点(2004-09-03 15:18:39) |
6.大きな力をめぐり三つ巴、四つ巴の大乱闘。最後はひたすら破壊の大スペクタクル。良くも悪くも「AKIRA」から全く進歩していないストーリーは大いに結構だが、それだったら強烈なバイオレンス描写も盛り込んでほしかった。ロイドとエディには本気で殺しあってほしかったし、スカーレットは暴走したスチーム城の歯車に挟まって血まみれで圧死すべきだった。勿論、音楽は芸能山城組で。もしそうだったら「AKIRA」を越える大傑作が生まれたかもしれないのに・・・。 【終末婚】さん [映画館(吹替)] 5点(2004-08-07 11:15:26) |
5.おそらく『AKIRA』的な世界観を求めて観てしまうと肩透かしを喰らうであろう。映像美は申し分ない。大友氏もこだわっただけことはある。特にロンドンやマンチェスターの風景描写には目を瞠るものがあった。しかし気になる点は大いにある。最大のネックはストーリーの破綻、これに尽きるだろう。場面はどこかで観たようなシーンが多くオリジナリティを感じられず、声優にもやや違和感あり。辻褄の合わない箇所も見られ、強引に映像の迫力のみで展開している印象を受ける。人物設定は子供向けにわかりやすくしているのだろうが、逆にチープな印象を植え付けてしまった。多くの方がレビューで宮崎氏の『天空の城ラピュタ』を連想したようだが、私もその一人である。文明進化への警告を隠喩している点や、少年と少女の冒険活劇(風味)といった部分がそう思わせるのだろう。大友氏には世間に媚びたりせずに独特の世界観を今後は貫いていってほしいと願わずにはいられない。 【HARVEST】さん 5点(2004-08-02 17:43:09) |
4.宮崎駿監督の作品ですと言われたら信じてしまいそう。大友克洋の色がでていない様に思います。悪い作品ではないんですが…。 【たま】さん 5点(2004-08-01 21:13:36) |
3.すごく乱暴で大雑把な言い方をすれば、作家(映画監督に限らず、だけど)は1.受け手に対するサービス精神が作品に現れる、「大衆性」を持ったタイプと、2.自らの「表現衝動」をまんま作品にブチ込んでしまう、「カルト性」を持ったタイプの二種類に大別出来ると思う(これは別にどっちが良いとか悪いとかではないです、念のため)。例えば(少なくとも80年代までの)宮崎駿なんかは前者で、大友克洋は明らかに後者だ。で、今回の作品でも大友克洋がもっとも表現したかったのは噴き出す蒸気や各種のメカ・兵器、そして父親と一体化し英国の街を蹂躙するスチーム城(だけ)で、実は「少年が主人公の冒険活劇」とか「科学は果たして人に幸福をもたらすのか?」といったテーマはどーでもいい、というのは言い過ぎかもしれないが、あくまで「あと付け」だったのではないかと思う。実際大友監督はインタビューで、「少年が主人公の冒険活劇」をテーマにした理由について「新作ではコンピューターを導入したりすることで予算がかかるので、(資金を回収するため)マニアックなものではなく、低年齢層にもウケるような間口の広い作品にしたかった」という趣旨のことを語っている。しかし、例えば「イノセンス」は決して間口の広い作品ではないにもかかわらずヒットしたし、少し前の作品だが「エヴァンゲリオン」も(興行成績的には)大成功だった筈だ。そう考えると妙に「ウケ」を狙った「ラピュタ」の二番煎じのような作品よりも、「ウルァ!こっれっがっ大友克洋ワールドじゃあああ!」ってな感じの作品のほうが良かったし、ちゃんとヒットもしたのではないかなーと思う。多分今って「アキラ」の頃より「世界のオタク化」が進んでるしね、良くも悪くも。 【ぐるぐる】さん 5点(2004-07-27 15:51:14) (良:5票) |
2.AKIRAを観た衝撃から幾年月、期待に胸を躍らせて観に行った大作。期待を超えてオドロキ、ではなく、従来の大友ワールドとはまた違った世界が新鮮に映った。かつての「AKIRA」や「MEMORIES」に見られた彼独特の毒の世界は鳴りを潜め、一転あまりにも分かりやすい物語やテーマ。お子さまでも楽しめるような内容に若干拍子抜けしないでもなかったが、それでも迫力のある凝った映像のクオリティは間違いなく大友克洋だったし、スッキリと充分に楽しめたので良し。最初の家からスチームボールを抱えて脱走する廊下など、実写さながらのスピーディーなカメラワークが良かった。映画自体の完成度の高さは理解できるが、やはり個人的には彼のシュールでダークな世界の方が彼らしいと思う。 |