《改行表示》5.《ネタバレ》 もやもやしますね。複雑な人間関係を整理する必要あり。秦野浩之(歯科医)=被差別部落出身。物井清三の娘聟。息子孝之が日之出麦酒の就職試験に失敗すると選考過程に問題があったとクレームをつける。孝之は城山社長の弟の娘佳子と交際していたが、駆け落ちの日にバイク事故死。日之出麦酒を強請る岡田経友会の西村から物井清二の56年前の手紙の写しを渡され、テープに吹き込んで社長に渡す。◆最大の謎は「56年前の手紙(解雇された会社へのクレーム)の写しに重要な意味があるのか?」ということでしょう。時代を考慮しても脅しに使えるような内容は書かれていないように思う。単なる恨み節。◆主犯清二の犯行動機は明快。兄を解雇した会社への復讐。兄の死後、昔の手紙を偶然入手して、運命を感じた。経済的に恵まれず、世の中の不条理に耐え、社会の底辺で大人しく生きる人にも”鬼”が訪れるときがある。「なるように来て、なるようにしかならない生き方」にも意地あり。社長が清二の焼香に訪れると拒否。復讐で心は満たされない。◆社長は比較的まとも。開放される時佳子の写真を持たされ、真の対象は佳子だと思う。それで会社に金を払うように画策。岡田経友会との関係を絶つために自ら背任の容疑を買って出る。◆内容は深いのに詰め込み過ぎな上に省略が多いのは致命的。犯人刑事か岡田経友会パートを思い切って削るなどの荒療法が必要。警察対レディ・ジョーカーに徹するべき。重度障害者をジョーカー(人が望まないもの)として扱っている。労働運動する清二もジョーカーとして排除された。にも関わらず清二は日之出麦酒を好んで飲んでいたというのが人生の面白さだろうか。清三の家の近くに聳える日之出麦酒の高層ビルを配置したのは手柄。きっと見下された気分になる。◆不明点。①ギャンブル仲間でしかないのに、仲が良すぎる。②人物では在日朝鮮人が最大の謎。何故岡田経友会に脅される?お金はそのまま?株の空売りで儲けていた筈なのに。③犯人グループはギャンブル好きで、金に執着している筈なのに、奪った金に対して淡白すぎる。在日の家を探すくらいはしろ!④社長の弟の鉄道自殺が唐突すぎる。20億円払って事件が解決した直後。自殺するほどの悩みは描かれていない。(原作では秦野浩之が自殺)⑤犯人刑事の上司の自殺が唐突すぎる。⑥犯人刑事はとどめを刺さず自首した。自首するなら刺すな。 【よしのぶ】さん [DVD(邦画)] 6点(2012-08-09 01:37:56) |
4.《ネタバレ》 私は最後に犯人がわかってビックリするっていうのが好きなんですけど、犯人がわかってるっていうのもおもしろいものですねー。でもラストがちょっと… 20億円はどうなったのかとか、吹越満さんはどうなったのかとかとかがわからず、気になりました。吉川晃司さんと徳重聡さんの対決もちょっと中途半端に思えました。消化不良でした… 原作はかなりおもしろいと聞きましたので、映画では足りない部分もあるのでしょうね。 【mako】さん [DVD(字幕)] 6点(2006-01-05 12:50:11) |
3.あちゃー、やっぱ原作未読の方には分かりづらかったですかぁ。そうだよなぁ、なんもかんも放置しすぎだもんね(笑)。なんもかんも放置状態で、最後レディと渡とのしっとりシーンでなんとか締めようとしたのが余計腹たつよね。。。既読の人間にとっては、物語の補完はできているので、役者の演技を堪能いたしました。吉川、加藤、長塚がとくに良かった。平成の裕次郎(苦笑)、徳重以外は原作ファンでも納得なのでは?音楽も、三拍子を多用しつつ重い雰囲気をかもし出していて良かったです。とにかく見るなら、原作読んでからが必須かと。分厚い上下巻ですけど。 【ダブルエイチ】さん [DVD(字幕)] 6点(2005-07-31 05:30:46) |
《改行表示》2.初見時は話しが散漫すぎて人物もよく見えず、そんな中で吉川晃司はバツグンにカッコよく光ってるなあという程度の印象でした。なんかスッキリせず立て続け2回目鑑賞。そしたらスッカリ霧が晴れると共に、なぜ彼らが集まったのか、なぜ彼らが行動を起こしたのかを全て見せてしまうのでなく、物語の根底に流れるモノをじっくりと考えさせてくれる。2度目はかなり引き込まれ面白かった。もっとこの物語の中の部分を知りたいという気持ちを駆り立てられました。是非原作を読んで見たいと思います。 *追記:ようやく原作を読み出しました、まだ上巻の半分ぐらいしか読んでいないけどちょっとスケールが違いすぎるなァ、とりあえず-1点しておきます。 【亜流派 十五郎】さん [DVD(吹替)] 6点(2005-06-16 00:26:22) |
1.《ネタバレ》 試写会に当選。原作は未読。個人的に「おっ」と思ったのは長塚京三。大企業のトップなんだけどそれと同時に会社員、ってのを上手く出していた。渡哲也も「お館さま」のイメージを捨てて普通のおっさん(しかも貧乏くさい)を熱演していた。あとレディ役の女の子は凄かった。まばたきすらしなかった。吉川晃司もよかった。こんな刑事が現実にいたら一市民として困る気がするけれど。岸辺一徳のずる賢い役も良かった。「21世紀の裕次郎」は主役のくせに引き立て役。でもやはり原作が長いせいか、映画の時間にも限りがあるせいか、人間ドラマの方は中途半端。社会の底辺で生きる男達の無念・・・なんてのは伝わってきませんでした。そんなことよりあらすじを追って物語を説明するのに精一杯、って印象です。自分でお金を払って見るのはどうかなぁ・・・。 【キュウリと蜂蜜】さん 6点(2004-12-08 01:07:53) |