11.上野樹里の存在感はピカイチで、蒼井優にもインパクトがあり、さすがに若手女優を撮るのが上手いなあと感心させられる。ただし、全体的には甘ったるくストーリーも弱くて、中盤以降はダレル。特に、痛々しい相田翔子のパートは必要だったのかと。 |
《改行表示》10.《ネタバレ》 あおいと智也のキャラが良い。ストーリーそのものはなんちゃないんですが、映画は面白い。蒼井優、酒井若菜、小日向、佐々木蔵之介、脇を固める面々もはまり役。邦画特有の淡々としたドラマ。これといった山場なし。智也とあおいの心の交流を静かに、でもときに情熱的に描きます。その描き方が純粋で楽しくて、見ていて飽きることはありません。 大学生時代にあおいから、『人を外見で判断するやつは最低だ』とののしられる岸田君。岸田君が最初に好きになったレンタルショップの女の子も、今日子も千鶴も、皆女の子女の子している。ボーイッシュなあおいは対照的な存在。当然岸田君の恋愛対象からはずされるあおいさん。で、女の子の外見ばかり見てきた結果、レンタルショップの女の子にはあっさり捨てられ、今日子の彼氏から殴られ、千鶴のエピソードで痛い目を見る岸田君。痛い目をみたとき、いつもそばにいたのはあおいさんでした。いつも岸田君に厳しいあおいさんも、岸田くんが痛いめをみたときはとても優しいのです。まさに雨が上がった後の虹のような存在のあおいさん。虹の女神というタイトルにぴったり。そんなあおいさんは、劇中唯一内面の美しさを岸田君に見せていました。岸田君は、あおいさんの気持ちには薄々気付くものの、あおいさんの心の美しさ、自分の本当の気持ちには気付きません。岸田君がその美しさに気付いたのは、手紙に書かれたあおいの気持ちを読んだとき。そして1万円札の指輪を、今でもあおいが大切に持っていたとき。はじめて岸田君はあおいの心の美しさを感じ、あおいを好きになります。そして好きになったときにはもうあおいさんには二度と会えないという、あまりにも切ない恋愛。 これが岩井俊二テイスト。正直ちょっと苦手です。もっとわかりやすいハッピーのほうが好みです。 【たきたて】さん [DVD(邦画)] 6点(2019-03-29 12:59:31) (良:1票) |
9.岩井俊二テイストが感じられ、美しい画やリアルな人物描写はさすがだと思った。でも職場の暴力はちょっと… 学生ならいいんだけど、社会人でやっちゃうと、どうも嫌な気分。相田翔子パートの「もう34にしか見えない」は面白かった。 【リーム555】さん [CS・衛星(邦画)] 6点(2011-02-14 20:08:01) |
《改行表示》8.《ネタバレ》 映画の主人公で、これくらい全く共感できない、友達にすらなりたくないのは岸田君が初めてです。 ・ストーカー ・空気読めない ・周りの人間を利用するのに全く躊躇いがない ・他人の気持ちに無関心、塚、知ろうとする気がそもそも無い ・そのくせ、他人の内面に単なる好奇心から平気でずかずか踏み込む。 ・仕事で向上心が無く、凡ミスを繰り返す と言うわけで、主人公の言動がいちいち気に障る非常に苦痛な映画でした。 あと、日常的に暴力が行われる職場って、見ててあまり気持ちのいいもんじゃないですね。 【rhforever】さん [DVD(邦画)] 6点(2010-07-26 12:22:40) |
7.《ネタバレ》 ひょんなことから知り合い、距離を縮めていくが、結局微妙な関係のまま終わってしまうふたりのラブストーリー(?)。最初の場面で、ヒロインが死ぬと観客に分からせたのは、個人的には英断だったと思います。山場の場面で主要人物があっさり事故で死ぬと「盛り上げるために殺しちゃったのかな」ってどこかで思ってしまいますから。まぁそういった死ぬ事も含めて、想いの届かないヒロインのせつなさは充分に伝わってきました。ただ、主人公の描き方がまずかったですね。個人的には全然好感が持てませんでした。根は悪い奴ではないんでしょうが、作品を見る限り軽薄な駄目人間ですね。相田翔子のくだりは、主人公の軽率さを強調する結果になってしまいました。じゃあ一体上野樹里は、主人公のどこが好きになったの…?と思っていたら、最後の手紙で「ダメなとこが好き」みたいなことが書いてあって納得。「おまえも駄目ってわかってたんかい」っていう(笑)まぁ現実でも、駄目人間を好きになるっていうのは結構ありますからね。恋愛は理屈じゃない、ある意味リアルだなぁと思いました。上野樹里のせつなさと、劇中の短編映画の意外なブラックさに+1です。 |
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6.蒼井優と小日向さんがここでもおいしいとこどり。主演の二人も上手で見直した。 【はるこり】さん [DVD(邦画)] 6点(2008-06-23 14:10:44) |
5.劇中の短編映画の方が面白そうだけど、本編もなかなか切なくていいです。この映画に関しては、市原隼人はまり役でした。 【Yoshi】さん [DVD(邦画)] 6点(2008-04-02 23:14:32) |
4.いい話ではあると思うし、せつない気持ちにもなる。ただ、第○章というテロップはいらなかったなぁ。 【Andrej】さん [DVD(邦画)] 6点(2008-01-17 20:43:53) (良:1票) |
《改行表示》3.《ネタバレ》 地球最後の日でも大切な人が一緒なら怖くない 第二章から失恋までは面白かった。上野樹理の芝居はうまいと思う。主人公を押した後の所在なげにしてる仕草が好きだ。歩道橋での激昂から屋上での会話までの流れがこの映画の中で一番いいシーンだと思うし、映画の核だと思う。激昂した理由は、その時それぞれが抱えているものが違ったから。あおいは自ら選んだ渡米という不安を抱えていた。対して智也はちゃらんぽらんで何も抱えていなかった。酔っていた智也にすればなんでもない一言だったんだと思う。しかし切羽詰まったあおいにとっては密かに心待ちにしていた重い一言だった。このとき彼女は揺れた。が、切迫していない智也は失言を重ねた。彼女は失望し、激昂した。 屋上で彼女は渡米するのは失恋したから日本にはいたくないと告白する。この理由は後付である。「その人にそばにいろといわれれば全部放り出してずっとそばにいると思う」彼女は言った。日本にいろ、という智也は誰に失恋したのかと、問う。「いいたくない」「日本にいればいいじゃん」「…日本なんだ。そばじゃないんだ。」意を決した彼女の言葉に、智也はその真意に気付く。動揺し、困惑する。顔を背けた彼の返答は拒絶だった。「会社辞めようと思ってたんだけど、俺頑張るよ。だからお前も頑張れ」彼は暗に渡米を勧めた。彼女は顔をしかめ涙をこらえる。ここが一番好きだ。解説するとあおいは勝手だ。自分で切迫する状況を創り、彼に重い選択を委ねた。重い責任を背負う準備もない彼は避けた。あおいも智也も不器用すぎる。人間なんてどこまでいったって未熟なんだよ。未熟な人間の象徴としてこの二人は描かれていて、この映画は未熟な人間の失恋物語なんだと考えている。だから物語はここで終結する。この後、虹と声を届け、フィルムを映し、終章へと繋がる。それらはエピローグに過ぎない。飛行機事故も映画的な演出で主題とは関係ない。 地球最後の日でも、大切な人が一緒なら怖くない これは現実となる。 ただ、フィルムの夢では大切な人がそばにいたが、現実には{地球最後の日に}智也はあおいの手の中にしかいなかった。そう考えると、とてつもなく悲しい。だから智也は泣いた。そばにいてやれなかったから、行ってやることすらできなかったから(かなの懇願を断った)。それはいささか現実的ではない、フィルムや夢の中で流される涙だ。 【准将】さん [地上波(邦画)] 6点(2008-01-12 18:13:21) (良:1票) |
2.《ネタバレ》 予告編を見てすごく期待していたのですが… 最初から死んだことになってて、しかもそれが結構長かったような。死んだかも…っていう雰囲気だけを持ったまま、生前のストーリーに入っていくっていうのが私にとっては王道ですし、その方が私は入っていけますね。私はこの映画は、上野樹里さんは生きたままで、ハッピーエンドが良かったように思います。ラストが携帯電話っていうのもちょっと寂しすぎます… まあそれがいいのかもしれませんが。相田翔子さんのくだりも必要性がよくわかりませんでした… 【mako】さん [DVD(邦画)] 6点(2007-05-20 21:41:33) (良:1票) |
《改行表示》1.こういう子がいて、いなくなる。その子の持つ想いや情熱と一緒に・・・というのを表現した作品。 あくまでそれを表現した作品であって物語として作られているわけではないので、そういうものを期待した人には不評かもしれません。 私は不器用な人の片想いが好きなので、その部分だけでも観る価値はありました。 【カラバ侯爵】さん [映画館(邦画)] 6点(2007-01-16 08:48:10) |