12.《ネタバレ》 個人的に相性の悪い黒沢清監督作品の中でも、面白かった方。都会モダンホラー+シュールコメディの味わい。全体は、周防監督のシャルウイダンス?の裏(暗黒)版と思えた。ラスト近くの床に人が飲み込まれるシーンは、怖いというより笑えた。 【にけ】さん [映画館(邦画)] 6点(2019-01-23 14:04:11) |
11.《ネタバレ》 刑事である吉岡は恋人である春江を水につけて殺してしまう。極度の強迫観念にかられた吉岡は、類似事件が発生するたびに敏感に反応し精神に異常をきたしてしまう・・・というしょーもない男の話。吉岡は恨まれ殺されてしまっても不思議でないはずなのに、優しく接してくる春江に対し居た堪れなくなります。そんな吉岡は、別の殺人事件で水につけて殺された赤い服の女の偶像を作り出す。彼女は療養施設で孤独な生活を強いられていたとき、たまたま船に乗っていた吉岡と目が合ったにもかかわらず、何もしてくれなかったことが恨めしいという理由で付きまといます。大変理不尽な目に合うが、これは吉岡自身、何か罰を受けなくてはならないという思いがそういった状況を作り出しているのであろう。だからって、同僚の刑事さん巻き込んじゃまずいでしょう(笑) 最後の春江の怒っているような寂しいような微妙な表情は、「殺すことないじゃん。普通に仲良く暮らしていれば一番幸せだったのに。」とでも言いたげ。なかなか風変わりな映画でした。 【スノーモンキー】さん [DVD(邦画)] 6点(2014-12-18 23:48:41) |
10.《ネタバレ》 序盤の吉岡と仁村の関係を見ていて、「ずいぶんと淡白なカップルだなぁ~」なんて思っていたら、そういうことだったんですね、、、。前半こそミステリーサスペンスな進み具合でわかりやすく観れるのですが、後半は謎なシーンが多々あって、色々と思いを馳せて観ていかなければならなくなります。個人的には、「私に気がついたのに無視した」から恨みを持つみたいな幽霊さんの一方的感情に首を傾げずにはいられませんでした。それに吉岡も、なんでそんな事実忘れとんねん、、、て終盤思っちゃったし、色々と不合理だと感じることも事実なのですが、逆に良かったと思う点は幽霊さんの登場シーン。昨今は幽霊といえば貞子タイプのやつと相場が固まってしまっている中、ある意味では古典的な雰囲気の幽霊を復活させてみせてくれたのは嬉しいです。鏡を使った登場の仕方や、髪のなびかせ方や葉月里緒菜の目の大きさや顔の白さを利用した見せ方、そしてアクロバティックな動きや叫び声等々、個人的にはちゃんと怖さを感じました。吉岡の家の室内や診療室、、女の幽霊がいた建物等のやたらと古くさい雰囲気がなんともいえない非現実感で、それでいて男の飛び降りのシーンなんかは全然CG臭さのないリアリティがあって、映像的にも工夫こらしている感じがあって良かったです。 【あろえりーな】さん [DVD(邦画)] 6点(2012-04-28 12:20:06) |
9.《ネタバレ》 「わたしは死にました。だからみんなも死んでください」このセリフ、強引でかなり笑えて、怖い。 【センブリーヌ】さん [DVD(邦画)] 6点(2010-08-24 12:20:33) |
8. 他の方もおっしゃるようにわかりづらい映画でした。しかしただ怖がらせるだけの映画ではないのが救いでした。 【海牛大夫】さん [地上波(邦画)] 6点(2010-01-02 18:19:28) |
7.《ネタバレ》 わかりにくい映画です。幽霊と会話ができたり、触れたりできる時点でホラーとしてはダメ。幽霊の顔も美しすぎます。役所が老けていて小西と恋人には見えず。ちょっと整理してみます。半年前、吉岡(役所)刑事は恋人の春奈(小西)を殺害。原因は、赤い服の幽霊(葉月)の呪いのせい。殺害方法は海水を張った洗面器に顔をつけての溺死。これは彼が箪笥の上に古いポリバケツ(海水を運んだ)を発見したり、遺体のある部屋に洗面器があることから予想可能。吉岡にその記憶はなく、隣室の死体も見えない。春奈(幽霊)も以前と変わらずやってきます。これは春奈の優しさのせいでしょうか。現代になり赤い服の女が湾岸で溺死させられます。このシーンでトリックが二つ。一つは赤い服の女が後にでてくる幽霊(葉月)と同一人物と思わせること。もう一つは長髪の犯人が吉岡に似ていることです。このトリックは成功しています。続いて、同じ手口の殺人が二件起り、連続殺人とも思われたのですが、犯人は別人であることは観客に示されています。赤い服の女の現場に吉岡が犯人と思わせるもの(爪の指紋、ボタン、黄色いワイヤー)があり、吉岡は自分が犯人ではないかと悩みますが、これは春奈を殺したことによる罪悪感の深層心理のなせるわざとも解釈可能。吉岡は幽霊に悩まされるのですが、幽霊との会話等により原因がわかります。彼女は療養施設で虐待を受けており、深い孤独感の中で窓から見える船の乗客と眼が合ったとき心の中で助けを求めたのでした。だがそれが通じず、海水を張った洗面器に顔をつけられる罰を受けて死亡。船の乗客を逆恨みし、乗客に取り憑き、「邪魔な人を殺して人生をリセットしたい」という願望を抱かせ、殺人を犯させるのです。それがどうして15年経ってから表面化したかについては不明。海の埋め立てや建替えなどで周囲がうるさくなったためでしょうか。疑問点1.春奈失踪の調査がされないの?2.長髪の犯人は女の身元が判明した後でも何故母親に金をせびりにきたの?3.犯人の女を逃がしたままでいいの?4.カウンセラーはどうして長髪で、幽霊話に過激に反応したの?5.別の刑事は何故あの世に連れて行かれたの?6.赤い服の幽霊の出現方法が多様であり、行動も色々であるのか?(ドア、壁、空飛ぶ、泣く)7.吉岡は最後どこへ行こうとしているのか?遺骨はどうした?8.ラストシーンが春奈の怖い泣き顔なのはどうして? 【よしのぶ】さん [DVD(邦画)] 6点(2009-03-01 05:01:54) (良:1票) |
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6.葉月里緒菜のユーレイぶりは、リング以降定着した体ぐねぐねコマ抜きの気味悪さの部分ではなく、むしろスーッと控えめな伝統的な日本映画の怪談話の手法に近いところを狙ったところに好感が持てました。でも葉月里緒菜の顔がドアップになったところではさすがに肌のきめの隅々までが見え突然生々しくなってそれで興ざめ。映画は、全編通した鬱々とした感じがよかったです。 【とと】さん [CS・衛星(邦画)] 6点(2009-01-13 10:48:37) |
《改行表示》5.全編にわたるジトーッとした雰囲気は好きです。 赤い服を着た葉月さんのカメラ目線やあの呟きはむっちゃ怖い。 小西さんはラストまでまさか**とは思わなかったよ! そしていつも何かイライラを抱えているような役所さん。 友人を装いつつ役所さんを疑いまくる伊原さんのヤな奴ぶりと その最期、が印象に残りました。 役所さんがあの液状化した土地に行かなければ コトは起こらなかったのか?いやそうでもなさそう・・ という謎まみれの映画。要リピートですね。 しかし死体の多いこと。 【ひろほりとも】さん [DVD(邦画)] 6点(2008-05-29 17:09:55) |
4.葉月里緒奈の目が大きい。CGで操作して顔面に占める比率を拡大してるんじゃないかとさえ疑った。それが全然まばたきしないでこっち見つめてくると、けっこう不気味。へんにオドロオドロしい表情を作られるよりも、あの凝視がホラーだった。なんかしゃべりだすと、そうでもなくなるのは、彼女に意図が現われてくるからだろう。意図も分からず、あのヘンな顔で見られてるってのが、あんまり今まで体験したことのない不気味さだった。湾岸地帯。新しい街の底から、埋め立てて隠されていた過去のものが液状化とともに噴き出してくる。『CURE』と似た、狂気が連鎖していく世界だが、そういった集団の無意識みたいなものが地底でつながってドロドロと脈打っているってイメージが好きなんだな、この監督。 【なんのかんの】さん [DVD(邦画)] 6点(2008-03-09 11:59:22) |
3.《ネタバレ》 玄関から出て行く幽霊にまず笑い、音もなく飛び立つ赤い服に呆気に取られ、洗面器に吸い込まれる伊藤氏にまた笑う。「狂気の感染」を共通テーマとした純然たるクロサワ映画でした。ミクロな破滅から、マクロな破滅への転換にまたしても取り残され、小西真奈美の叫び顔に色んな意味で恐怖を覚え「してやられた」映画となりました。 【1δ3】さん [DVD(邦画)] 6点(2007-09-02 18:34:45) |
2.《ネタバレ》 題名が「叫」だけあって叫び声がひたすら怖い。夜中電気消してイヤホンつけながら観ているのでなおさら怖い。あーやだやだ。幽霊の事も片付きもう何もないだろうと思ってホッとしてたらまた赤い服の幽霊が登場。しかも洗面桶にダイブ。唖然としてると黒沢映画にお決まりの世界の終末で終わりって赤い服の幽霊が1人で皆殺しにしたのかどうか、なぜそういう結末(今回の結末はちょっと無理にこじつけすぎかな)に持っていかなければならないのか意味が分からないがそこそこ面白かった。 |
《改行表示》1.わずか3人の観客の劇場に響く里緒菜の叫び! おぉ~怖っ・・・ 【つむじ風】さん [映画館(邦画)] 6点(2007-03-31 02:22:03) |