シークレット・サンシャインのシネマレビュー、評価、クチコミ、感想です。

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シークレット・サンシャイン

[シークレットサンシャイン]
Secret Sunshine
(密陽)
2007年上映時間:142分
平均点:7.17 / 10(Review 23人) (点数分布表示)
公開開始日(2008-06-07)
ドラマロマンス小説の映画化
新規登録(2008-05-26)【ミスター・グレイ】さん
タイトル情報更新(2022-06-11)【イニシャルK】さん
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監督イ・チャンドン
キャストチョン・ドヨン(女優)シネ
ソン・ガンホ(男優)ジョン・チャン
松本梨香シネ(日本語吹き替え版)
山路和弘ジョン・チャン(日本語吹き替え版)
脚本イ・チャンドン
配給エスピーオー
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5.《ネタバレ》 シネは引越してきた当初から嫌われる女の要素はあった。 初対面の店主に店のインテリアのアドバイスをする無神経さ。 夫が他に女を作っていたという事実を認めようとしないプライドの高さ。 お金を持っていると思われたいために不動産取引の嘘を吹聴する見栄っぱり。 子供の前髪に金メッシュを入れる母親なんてのも印象が良くない。 だが、そんな女だからといって、わが子が殺されていいはずがない。  どうしようもない苦しみ悲しみの中で、宗教に救いを求めるのはよくあること。 ようやく心の安定を取り戻したかに見えたが、自分が許すために面会した犯人が、既に神の許しを得ていたときにすべては変わった。 どんな罪人も神に懺悔すれば許される――。いや、許されてはいけないのだ。 わが子を殺した犯人を許すことができるのは、神ではなく自分だけ。このシネの思いはごく自然な人間らしいものに感じる。 罪には許されるものと許されないものがある。わが子を惨殺した犯人に親はどうなってほしいと願うだろうか。 罪を反省して更正して幸せに生きることか。それはウソだ。絶対に幸せになんかなってほしくない。 後悔の地獄の中で苦しんで苦しみ抜くことだけが、被害者の救いになる。安息を得た犯人に、シネの心が再び壊れ始めたのもよくわかる。  シネは神に復讐心を持ち、神を試す。自分を教会に勧誘した執事の夫を誘惑する。 いくら容姿が良くてセクシーに迫られても、メンタルを病んだ女は容易に抱けない。獣ではなく人間ならば。 どんどん壊れていくシネが本当に痛々しい。  ソン・ガンホの能天気な田舎の俗物キャラが、陰鬱なムードに救いをもたらしている。 意味ありげなラストシーンは、最初はそこに何かが埋まっているのかと思ったが、シークレット・シャイン(密陽)にかかっているのに気づいた。 そんな片隅にも密かに陽がいっぱいに射しているということを象徴的に表したかったのだろう。 その陽はジョン・チャンのことだろうか、その陽にシネは気づくのだろうか。  ここで映画が終わったのは少し拍子抜け。まだ何も解決しておらず、途中で放り出された感じ。 終わり方の好みもあるのだろうが、シネがもっとハッキリと克服できるまで描いて欲しかった。 ジョン・チャンがシネの傷を癒すシーンを見たかった。
飛鳥さん [ビデオ(吹替)] 6点(2017-12-30 02:14:19)
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4.《ネタバレ》 重く、救いのない内容。救いを与えるべきものがその救いの道を紡ぎ取ってしまっているという何とも皮肉な展開。  前半の誘拐事件はあっさりと終結、悲しさを決して表に見せないが、しかしもっとも苦しんでいるシネの救いを求め宗教に進むところから中盤が始まる。神の救いを感じ、安らかになる。だが、犯人と面会し、すでに神に許されて心が安らかだと言われ、神に裏切られた境地に陥る。ここから、神への復讐の後半へと突き進む。不貞、自傷行為、投石。教会で机をたたくシーンは別の意味での「悟り」さえ感じる。  救いを与えるもの(神)は結局すべてのものに赦しを与えてしまうがゆえに、自分のために特別な施しをしてくれるわけではない。救いというのは与えられるものではなく自力で見つけ出すものだ。「赦しを与える」こと自体が、すでに人を貶めて自分を救済しようという発想の表れなのであろう。  展開については、全体として中だるみしている感が強かった。そこに減点したが、難しいテーマによく取り組んでいたと思う
θさん [DVD(字幕)] 6点(2010-07-07 00:06:06)(良:1票)
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3.《ネタバレ》 人を許すことの難しさを正面から捉えた真面目な作品であるが、テーマが十分重いので、もう少しテンポ良く話を展開させてほしかったと感じる。子供の誘拐→犯人逮捕までの流れは良いのだが、教会での説教や歌のシーンが長すぎて、中だるみした印象がある。囚人との面会シーンは出色だが、その後、少しずつヒロインのこころの歯車が狂っていく過程を描くシーンも冗長な箇所が多い。ヒロインの思いと行動の因果関係はよく分かるのだが、陰鬱な内容だけにもっとさらりと描いてほしかった(これは純粋に好みの問題だが)。密陽と絡めたラストシーンには文句なしだが、このようにあまり複雑でない筋立てであれば、2時間以内に収めることも可能だったのではないか。  キリスト教における愛や許しというアジア映画では取り上げにくい題材をあえて選択した視点は画期的であり、チョン・ドヨンとソン・ガンホの好演があるだけに惜しい。
枕流さん [DVD(字幕)] 6点(2010-06-20 20:40:18)(良:1票)
2.念のため言っておくと、自分はキリスト教徒ではない。あえて言うなら仏教徒だろうが、細かい事はよく分からない。その上でこの映画の分岐点は犯人との面会です。確か「懺悔したら神に許された」みたいな事を晴れやかな顔で言ってくるんですよね… これがどうもリアルに感じられなかった。キリスト教ってそういうものだろうか? いや、宗教に関係なく改心したのならあれほどクールでいられるはずがない。誘拐殺人ですよ? 重罪も重罪。息子を殺してもまだ足りず、さらに苦しめようとしているなら話は別だが。この神を憎むようになるきっかけ自体に納得できなかったから、それから先の話は一歩引いたところから見ていたかもしれない。
リーム555さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2010-06-05 10:06:55)
1.これだから、韓国映画は侮れない。
Yoshiさん [DVD(字幕)] 6点(2008-12-30 23:38:10)
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【点数情報】

Review人数 23人
平均点数 7.17点
000.00%
100.00%
200.00%
300.00%
400.00%
5417.39%
6521.74%
7521.74%
8313.04%
9417.39%
1028.70%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 6.00点 Review2人
2 ストーリー評価 7.00点 Review2人
3 鑑賞後の後味 6.00点 Review2人
4 音楽評価 5.00点 Review2人
5 感泣評価 6.00点 Review2人
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