1.《ネタバレ》 命を賭してでも、ナチスの戦犯を捕まえようとする、イスラエルの諜報機関の工作員3人を主人公に、現代と過去を行き交いながら、彼らの秘められた嘘を炙り出していく。今は現役を退いた3人の若かりし日を描く過去パートは、サスペンスアクションとしてはなかなかよく出来ているのだけど、いかんせん、現代パートが弱すぎる。冒頭で自殺する男も、殺しそこねた戦犯を今から殺しにいこうとする女も、因果律がしっかりと働いていないから、いまいち話にのめり込めなかった。過去パートに横溢する緊張感はなかなかのものだっただけに、惜しい。あと、余談だけど、商業的に仕方ないとはいえ、こういう原題と全く関係のない、くだらない邦題をつけるのはもう止めて欲しい。