10.《ネタバレ》 雨の日はあの人にあえるぜ!学校もサボってヒャッホー!
な、具合に雨の日に決まって公園のベンチでサボリをキメる二人は社会不適合者同士。
そんな彼らが男と女なら当然なにかあるわけです。いや!そのチョコの量はヤバい!
これでもかと極まったアニメーションで映し出される雨の東京はとても美しく、公園はまるで二人だけの庭のようです。
そんな恋物語はお互い面倒くさい自分ルールと、身勝手な過信と、連絡先もつけないせいでこじれにこじれる。まぁ人間そんなもんですよね。
少年より先生の方が不器用で、子供っぽく描かれているのもなんとなく今は心に刺さる描写です。15歳が思う27歳と、本人が感じる27歳はとても違うって事は今だからわかります。
ただ結末はハッピーエンドでもなく、これから二人東京と四国で遠距離してどうするんだろうと…思っちゃったりもします。なにか上手くお茶を濁されたような気がしちゃいますね。雨が上がったようにカラっとはなりませんね。
見せ場は勿論、大好きな先生をいじめた先輩連中にカチコミを入れて返り討ちに会うシーンです。消化器を使った方がよかったと思います。
美しいアニメーションと不器用ながらも純粋な二人の織りなす大都会東京で起きたであろう、ひとつの物語はなにか優しい気分にさせてくれる作品でした。