《改行表示》9.《ネタバレ》 エンタメ系SFホラーとして観る限り、完成度は高く十分に楽しめる作品かと思います。ただ、多くの皆さんのレビューにもありますように、オリジナリティと言う部分では弱いかなと。 未知の生命体とのコンタクト。原始的な生物と思いきや知的活動をし始める。無害かと思いきや人間が襲われる。閉鎖空間での戦いの限界。籠城作戦しかないものの侵入されてしまう。わずかな生き残りが決死の脱出…。一つの作品のリメイクという程ではないにせよ、どうにも感じざるを得ない既視感。 ラストのサプライズも想定内でした。予定どおりに帰還したのではハッピーエンドにもならない。このラストしかないでしょう。とは言え、地球に舞い降りた火星生命体が人類を駆逐するといった続編は期待出来ないように思えます。より一層既視感の激しい作品になりかねないでしょうから。 個人的には大いに楽しめました。が、傑作かと言えばそこまでは評価出来ないかなと。悩んだ挙句、6点献上します。 【タコ太(ぺいぺい)】さん [インターネット(字幕)] 6点(2023-12-22 12:01:53) |
《改行表示》8.《ネタバレ》 かなり立派なSF作品だとは思うんですけども。重量級の役者陣はきちんと個性のある演技をしているし、映像技術は一級レベル。無重力のステーションの中を空を切って移動する画など、ほんとに宇宙空間でロケしたかのようで心躍る映像体験であります。 クリオネ型の火星由来エイリアンの気色悪さも出色の出来。壁に沿って移動する時なんかピタピタと音がして、その質感のリアルたるや。(もっとも大きくなってからは、かのギーガーエイリアンほどのインパクトはないけれど) SFスリラーとして評価するなら及第点だと思うのですが、致命的なことにこの映画至る所が「観たことある」なのです。限定空間に入り込んだ凶悪異生物、防疫にこだわる検疫官、望みを託した船外作業の失敗、救命艇での脱出・・。このプロットで思い当たる作品て、複数挙げられますよね。 例えば「宇宙服の冷却材ってヘルメット内に漏れ出すんだ?」といった細かい演出の工夫はあるけれど、お話そのものが過去作の焼き直しなので新たな楽しさをもたらしてくれるものではないのでした。 【tottoko】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2023-06-12 18:45:44) |
7.うーん。なんだろう。丁寧に作られた正統派SFホラーなのに、なぜか盛り上がりに欠ける。いい役者も揃ってるのに薄味な印象。エイリアンとゼログラビティを足して、2じゃなくて3で割ったような感じ。ラストはまあまあパンチが効いてるので、あのテンションを序盤から欲しかった。 【54dayo】さん [インターネット(字幕)] 6点(2022-04-08 07:43:46) |
6.《ネタバレ》 内容はありきたりだが、あの最後のどんでん返し、あのせいでこの映画は結構記憶に残る映画になりそうです。ちなみにカルビンが空気棒をガシッてつかむシーン、結構かわいいなって思います。 【珈琲時間】さん [インターネット(字幕)] 6点(2021-02-01 12:57:29) |
5.登場人物の描き方が少々浅いような気もするが、密室パニックとしては中々面白いとは思う。ただし、乗組員が皆善人過ぎるのでもうちょっとクセがあったり内部でのイザコザがあってもよかったように思う。また、相対的にみれば単純に「カルビン」が悪であり、人間が善であるという事ではない点にも留意が必要である。科学者のチャレンジ精神は往々にしてリスクテイクとなる。元はと言えば、生物学者が相手を「刺激」した事が発端であり、さらに遡れば、「採取」という名の「収奪」が原因である。逆に考えれば、宇宙人生物学者が人間を採取して電気ショックを与えるのと同じである。このような科学(者)の暴走がどういう結果を招くのかは311で明らかとなっているし、科学による環境破壊によって早くて100年後には人類が地球には住めなくなるという危機も迫っている。よって、科学の活用の是非については全世界的な議論が必要である。宇宙開発は人間が地球上で生きられなくなった場合に備えて行っているらしい。その前に地球上で生きられるようにするためにはどうすればよいのかと考えるべきだと思う。 |
4.《ネタバレ》 いや〜映画って期待せずに観るとおもしろいもんですね!(その2)。さらに予想をいろいろ裏切ってくれると結果かなりなB級だったとしても、楽しく鑑賞出来ちゃいます。もう少しシリアスなSFと思っていたらなんとホラーに近いものでしたが、うげっ!ってなるたび意外性が勝って、うおっ!ってなってもなんだか興ざめせずに最後まで見れました。そして恐〜い最後もまあまあウケました。最初からB級ホラーとして観ていたらこうはならなかったでしょう。期待せずに観る会でも作ろかな。 【jetter3】さん [CS・衛星(吹替)] 6点(2020-05-04 18:23:34) |
《改行表示》3.《ネタバレ》 火星から発見された未知の生物がどんどんと成長。黒人博士の手に襲いかかり、手袋を突き破り脱出。 クルーが火炎攻撃を行うも体内に入り殺されるあの一連のシーンは素晴らしかったですね。 本作で一番のピークはそこだったかなと。その後は、ただただ逃げるだけ。 あのタコ型宇宙人が無敵すぎちゃって、それで感傷に走る以外ない展開はちょっと残念。 展開そのものはエイリアンでそこにリアルさを加味した現代的なホラーSFなんだけど、 もっと手に汗握る要素や目新しさも欲しかったかも。まぁあのオチは意外ではありましたが(笑)。 【あろえりーな】さん [ブルーレイ(字幕)] 6点(2017-12-14 21:54:34) |
《改行表示》2.《ネタバレ》 基本的には〝人喰いアメーバ in 軌道ステーション〟 1.気になったコト アレの名前がカルビーって聞こえ…エビせんか?チップスか?と。(正解はカルビン) 無重力中で超高速移動できる原理はちゃんと納得できる設定があるのか? 「助けてぇ〜!」は スーパーマンのファントムゾーンのパロディーか? 「開けるなー!」は「開けてくれ」のパロディーか? 2.妄想したコト カルビンが進化して大型知性体になったら…メッセージのヘプタポッドに違いない。 【墨石亜乱】さん [ブルーレイ(吹替)] 6点(2017-12-11 15:49:15) |
《改行表示》1.《ネタバレ》 ”宇宙”であることを常に意識した無重力の演出が秀逸!故に動くスピードで、人間とカルビンとの間に差が生じる。まるで水中でサメに襲われる、あの恐怖を連想してしまう。戦い方にしても、銃火器など端からないので、船内にあるもので対処する点も現実的で良かった。 カルビンのデザインに関して安直的な意見も多いが、形態を自在に進化させられとしたら、あの形状が一番効率的な気もします。 宇宙服の中で溺死してしまうシーンがあまりにも衝撃が大きすぎて、結局それを超えるような恐怖な演出もなくエンドロールを迎えてしまったのが、全体的な尻つぼみ感となってしまった。なんとも皮肉なことか・・・。 |