36.《ネタバレ》 オリジナルとは切り離して見るつもりだったのですが、いつの間にか比べちゃいますね。
『現地の人が普通にしゃべっている。』『ここは地球ではないのか。』などなど。
それにしても、主人公や猿、現地の人、誰も彼もが一歩引いた演技に見えるのは気のせいでしょうか。
何となく舞台劇っぽく見えてしまいます。
そしてフィールドに広がりを感じなかったのも、やや物足りないです。
現実世界が映画の舞台であれば、映像には映らない世界の広がりや奥行きを、私達は自然と認識できます。
ですが、SFではそうはいきません。目に見える世界以外のことは、意識してはじめて、想像することができます。
SFって、どうしても世界がこじんまりと感じがちです。
そう考えると、舞台がオールフィクションでありながら、あの世界の広がりを感じられる『スター・ウォーズ』シリーズは、確かにSFにおける傑作かもしれません。
ストーリーに関しては、はっきり言って中途半端な印象です。
脱出劇なのか。アクションなのか。
脱出劇にしては緊張感に欠け、アクションにしてはカタルシスに欠けます。
『主人公達の脱出を手伝うアリ。』『セード将軍を裏切る部下ゴリラ。』
その動機に説得力はありません。整合性もありません。
ビジュアルだけが凄く良かったですね。
ストーリー3、ビジュアル9、間をとって6点といったところでしょうか。
正直ラスト、さっぱりわかりませんでした。
あるサイトで、かなり説得力のある意見を目にしましたが、この映画を見ただけでそこまで理解するのは、普通の人には無理でしょう。
『猿の惑星』シリーズとのファーストコンタクトがこの作品であれば、一本の映画としてはまあまあ面白いと思われます。
B級の域は出ないと思いますが。