8.《ネタバレ》 こういう学園モノって、元々そんなに好きではないのだが、これは意外と最後まですんなり観ることができた。
とにかく出演陣がどれも個性的。
中島ひろ子は、サザエさんバリのおばさんパーマだし、つみきみほはこの頃からつみきみほだし、白島靖代は今でいえば藤原紀香みたいだったなぁと懐かしいし、宮澤美保は唯一可愛くて今でも芸能界で細々と生き残っているのに驚いたし、三上祐一はまるで70年代ダサファッション全開だし、どれも捨て難い。
単なる爽やかな学園モノではなく、レズビアンを匂わせるシーンがあったりと、宝塚的な怪しい雰囲気も持った作品でもある。
製作年が1990年だが、もっと古く感じた。
それは映像面ではなく、雰囲気作りが。
懐かしいというか、ダサいというか。
エンドロールの映像がとても良い。
4月の柔らかな日差しが教室に差し込み、そこに櫻の花びらがヒラヒラと舞い落ちる。
櫻の花びらに太陽の陽が当たり、キラキラと輝いている。
太田胃酸のテーマソングがバックに流れ、本作は幕を閉じる。
なんとも美しいエンディングだ。