21.《ネタバレ》 タイトルからしてB級。
そして、スティーブン・セガール。
これは頭をからっぽにして見る映画ですね。と、思って、本当に頭をからっぽにして見ると、わけがわからなくなります。
なにしろ登場人物が多い。
また、伏線なのか、単発なのか、よくわからないエピソードも多い。
実は黒幕。実は裏切り者。実は味方。っていうパターンも多い。
終わってみれば、勢力図が結構すごいことに。なんせ、最初敵だった人たちと、味方だった人たち、ほとんど入れ替わっています。
と、ゆーわけで、ストーリーを理解したい方は、『セガール』という偏見にとらわれず、ちゃんと見たほうが良いかもです。
ただし。ストーリーへの理解が、面白さにつながるとは限りません。
この作品、ストーリーがわかったとしても、結局はセガール様のストリートファイトが一番、もう圧倒的に面白いわけです。言うなれば、それ以外はすべておまけみたいなもんです。
しかも今回は、敵もアクションできるやつが多いんですね。わりかし良い勝負の連続です。ですがセガール様の強さ、カリスマが損なわれることはありません。とても満足です。殴り合いアクションに関しては、見ていて飽きることはありませんでした。
その一方で、カーアクションやガンアクションは、悪くないのに、イマイチ盛り上がりに欠けます。
ストーリーとアクションがうまいこと混ざってない気がしますね。
それに、駆け引き、違法捜査なんかの知能戦で中盤ぐいぐい押していたのに、結局ラストはいつもどおりの大喧嘩で、逆に爽快感に欠けてしまったかもしれません。
要は、雑なくせに、欲張りさんで、ラフファイトを除くすべての要素が中途半端に仕上がってしまったということでしょうか。
うーん。惜しいなあ。