17.10年ほど前、子供がコナンのファンで、何回か映画館に連れて行ったり、DVD借りて見たりした。
そこでわかったことは、コナン映画ってのは、TVアニメファン向けのイベントとして成立しているということ。
要するに、話の面白さを云々するものではなく、いかに蘭が新一のことを思ってるかとか、少年探偵団が大活躍するかとか、そういうことのほうが大事だということ。
商売としては、それで正しいのだろう。
コナン映画は毎年1回、もう15年以上続いているのに、未だにこれといった代表作がないにも関わらず、それでいて未だに高い人気を誇るのだから。
でも、自分は映画好きだから、コナン映画のお約束シーンは「邪魔だな」と思うだけで好きになれなかった。
さて、この「ベイカー街の亡霊」は今回見るのが初めだったけど、意外に楽しめた。
バーチャル世界とはいえ、子供たちが消えてしまうシーンには感情釘付けとなり、クライマックスではヒロインの行動にも驚かされもした。
ただ逆に、これらのシーンは、小さいお子さんにはショッキングすぎるんじゃないかと、ちょっと心配してしまった。
そして、コナン映画の「お約束シーン」が異常に少ないことにも驚かされた。
だから、この映画、たぶん「コナン映画としては失敗作」だろうけど、自分のなかでは「コナン映画最高傑作」です。
コナン映画を全部見たわけじゃないんだけどね。