5.怪獣映画の最たるもの。タイトルこそは『モスラ対ゴジラ』ですが、
ストーリーを解読すれば実は人間VSゴジラ対モスラの図式が出来上がる。
核の脅威の化身に怯え、自然の神秘をもって対抗する人間ですが、
自然のほうは人間には飽き飽きしていて・・・・と20世紀から繋がる人類の営みへの、
警鐘と捉えられるし、ただただ気持ち悪いが健気な幼虫がゴジラ相手に奮闘する怪獣映画でもよい。
脚本としてはうまくバランスを取れなかったようで、散漫さが目立つ。
多分、膨大なストーリーからダイジェストのような形になったのだろう。
セットと音楽が良いのも世界観の醸成に役立っており、
極めてよいゴジラ映画の一つ。
ただしモスラはあんまりすきでない。ので6点だ。