24.《ネタバレ》 父親の違う子供4人と母親の計5人からなる母子家庭が、とあるアパートに引っ越してくるところから始まります。母親と長男だけの2人家族(近所迷惑になる小さな子がいない)としてアパートを借りていることから、長男以外の子供はアパート内に身を隠すような生活で、長男含めて学校には通っていないという設定です。しばらくは、昼間母親が働くことで生活が支えられているのですが、次の恋人(父親)探しのためか、母親が帰ってこなくなり、子供達だけの生活が始まるという話です。最初の30分くらいの状況描写は、説明っぽく感じることなく設定が理解でき、作品世界に入り込むことができました。流れに無駄がありません。ただ、そこから先がちょっと長すぎるかなと思いました。日常の生活が宿ったシーンを切り取るセンスに秀でてますね。母親役のYOU(タレント)は、あえて一つ挙げるとすれば声の出し方が嫌いなのですが、相変わらずなので、あれが素なんでしょうね。長男の柳楽氏は目力があるのはわかりますが、長女の大人びた雰囲気や、次男のきかん坊な感じや、次女のつぶらな感じも負けてはいません。 【camuson】さん [DVD(字幕)] 6点(2023-12-25 17:45:38) |
《改行表示》23.《ネタバレ》 実際にあった【巣鴨置き去り事件】をもとにした映画です。 この事件は、だらしない母親が諸悪の根源であり、「無戸籍児」「ネグレクト」だけに焦点が当てられがちです。しかし、日本の避妊方法や人工妊娠中絶医療が世界的に大きく遅れている現状も、もっと取り沙汰されるべき問題点だと思います。 事実はもっとエグい事件のようですが、12歳そこそこの少年がたった一人きりで小さな兄弟たちを抱え、母親の帰りを待つ以外に一体何ができたというのでしょうか。一度「外の世界」の楽しさを知ってしまったら、元に戻れるはずもありません。非常に痛ましい事件です。 「明」扮する柳楽優弥さんを筆頭に子役の皆さんの演技が素晴らしく、最後まで釘付けになりました。また、「無駄な台詞」が一切なく洗練された是枝裕和監督の脚本が見事で、こんな陰惨な事件を扱っているにも関わらずその独特な世界観に完全に魅了されてしまいました。ただ、終盤、三女の「死」には猛烈に違和感を覚えましたが、事実を描いている以上、このエピソードそのものは避けられなかったのでしょう。こんなキレイゴトで済むハズがないのは容易に想像できます。これがもし、ただの再現ドラマのようになっていたとしたら、ここまで世界的に注目される映画にはならなかったと思うので、この事件を世に知らしめたという意義は評価されて然るべきだと感じました。 【めたもん】さん [インターネット(邦画)] 6点(2022-01-11 21:28:52) |
《改行表示》22.《ネタバレ》 セリフとか映像とかはドキュメンタリー風ですが、けっしてリアルではない。むしろある種のファンタジーに近いかなと。 どうも腑に落ちないのが、こういう生活を続ける理由です。子どもたちの健気な姿には心を動かされますが、食糧もほとんどなく、電気も水道も止められ、外出もままならないという過酷な環境で、なお「4人で一緒に暮らしたいから」というのは、動機として弱い気がします。泣きもせず、衰弱もせず、病気にすらならないというのも不自然。児童相談所等に駆け込めばどうなるかとう経験も持っていたようなので、なお不思議です。 もっとも、仮に実話どおりに描いたとすればすべて腑に落ちたでしょうが、そんな映画は絶対に見たくない。ファンタジーのままでいいのかなという気もします。この作品は「起承転結」のうちの「起承」だけで最後まで引っ張った感じですが、実話とのギャップを考えれば、そうせざるを得なかったのかもしれません。 【眉山】さん [CS・衛星(邦画)] 6点(2019-01-27 02:45:39) |
21.印象には残るけど自分にとっては良作とまではいかなかった。実際にあった事件を元に作ったファンタジー作品。お母さんの役のYOUもファンタジーならでは。彼女が作品を柔らかくしていると思う。おチビちゃん達の、ほとんど台本が無かった状態で撮られた、可愛らしい演技も良かった。私は逆にこういった身勝手な事件は実録に近い形の方が好みである。 【movie海馬】さん [地上波(邦画)] 6点(2012-07-30 16:11:07) |
20.《ネタバレ》 拷問みたいな二時間半でした。印象に残ったのは妹に触ったときの感想を長男が語るシーン。狂った環境に置かれながら、まともな感性を保ち続けている彼が哀れだと感じました。 【池田屋DIY】さん [DVD(邦画)] 6点(2011-09-23 16:41:22) |
《改行表示》19.《ネタバレ》 映画と実際にあった事件とは、かなり違うようなので、 あまりストーリーのことについては言及はしません。 ただ、柳楽優弥をはじめとする子役の子達のリアリティのある演技には、正直脱帽。 お芝居をしているという感じではなく、ただただ夏の日の思い出をビデオカメラに収めたかのような感じ。 それでいて、徐々に荒んでいく感じもしっかり出されていて、素でやってるのと計算でやってる感じのバランスが凄く良く撮れていて、そりゃ主演男優賞獲るわな、と妙に納得してしまった。 映画全体としては、これ狙ってやったんなら、すげー!と思う反面、色々と偶然的に出来た感も否めず、自分ごときでは判断できず、って感じ。 100人見たら100人が違う印象を持つ作品ではないでしょうか。 【バニーボーイ】さん [DVD(邦画)] 6点(2010-08-11 22:32:27) |
18.柳楽優弥の演技は光っていたが、韓英恵のピュアさも良かった。 【山椒の実】さん [地上波(邦画)] 6点(2009-04-08 00:14:16) |
17.《ネタバレ》 実際にあった事件をもとにしているとはいえ、あくまで基本設定を借りただけで実際の事件の映画化では決してないと思う。事件の再現が目的なら間違ってもこのような映画にはならないでしょう。よって完全なフィクションと解釈。キャストを2、3年くらい共同生活させてそれをそのまま撮ったようなリアリティはすごいの一言。おそらく脚本も細かくは書かれていないのでは。あからさまな結論を出さずに置き去りにされた子供たち(と周りの大人たち)を淡々と描写することで逆説的にこの映画のメッセージが突き刺さってきます。ゆきちゃんを埋めた後、何一つ変わることなく暮らしていくラストシーンに「誰も知らない」というタイトルが辛辣に響きます。 【8bit】さん [DVD(邦画)] 6点(2008-10-20 00:22:25) (良:1票) |
16.痛い。ただただ痛い。虚しくなりますね。でも映画としてはなんかパンチ力が足りないなあ。子供達の演技は自然で良。 【すたーちゃいるど】さん [DVD(邦画)] 6点(2008-01-04 17:02:02) |
15.母親から見捨てられ、認知もされずに、生きていく子供達が痛々しくて見ていられませんでした。 【SAT】さん [DVD(字幕なし「原語」)] 6点(2007-10-21 22:42:55) |
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《改行表示》14.YOUちゃんがとってもキュート! 是枝作品では唯一良かった作品。 【にじばぶ】さん [映画館(邦画)] 6点(2007-09-09 00:48:04) |
13.とても重いテーマですが、最後まで集中して鑑賞することができました。今日も日本のどこかで、彼らのような暮らしをし、その存在が「ないもの」で済まされている人が居るかもしれない・・・そんな事を想像すると、何だかな~と言葉にならない思いで一杯です。正直、後味がいい作品ではなかったですが、子供達と母親役のYOUさんの演技はナチュラルで良かったです。子供達が皆で「どん兵衛」を食べるシーンが妙に印象に残りました。 【うさぎの餅つき】さん [DVD(邦画)] 6点(2007-07-24 23:12:03) |
《改行表示》12.ほんとに、あの兄弟に起こっていることを周りは「誰も知らない」んだね。 母親の、「私にも幸せになる権利がある」ってさー、なら始めから産まないで。兄弟たちは力を合わせて頑張ってるのに、親がああなんてホントかわいそう。 【Michael.K】さん [映画館(邦画)] 6点(2007-01-23 23:27:16) |
11.《ネタバレ》 せつない・・・周りの大人や子供たち、全ての演技が異常にリアルで凄く良いのだが。ストーリーにリアルを感じなかった。実際の事件が元になっていても、子供たちの心情は事実かどうかは解らないし、あんなにみんな良い子ばかりだったのか。コンビニの店員や、女子高生などの絡みによりもう少し気持ちよく終われたのではないだろうか。ハッピーエンドになれとは言わないが、これじゃドキュメンタリーだ。映画だとするとあの子供たちにあんな演技をさせたことに対しなんだか罪深いものを感じる。 【カーヴ】さん [地上波(吹替)] 6点(2006-01-02 17:02:01) |
10.ちょっと重すぎる。暗い話、アンハッピーエンドは好きだけど、実話をもとにしてるとなるとちょっと…。子供たちの演技はすごかったですね。ドキュメンタリーのようでした。 |
《改行表示》9.んー、見ていてあまり気分の良い映画じゃないですね。この救われなさは重い。でも「重い」という言葉だけで片付けられるほど、チープな重さじゃないです。この映画から派生してちょっと色々考えるところがありまして、それをここに書くと長くなるので割愛いたしますが、心をかき乱すにはもってこいの映画ではないでしょうか。 こういうダークさが好きな人はたまらんかもしれません。俺も好きなほうなんですが、こればっかりは避けたいと思いました。話の流れは変えなくても、表現の仕方ひとつ変えたらもうちょっと気分良く観れるんですが。それだけ繊細な映画ということなんでしょう。 ところで、柳楽優弥君は目に力がありまんなぁ。個人的には、木村飛影君のアホ面っぷりが気になりました。 というわけで、7点からあとあじの悪さでマイナス1点ってことで、6点。まぁでも、とてもいい映画だと思うので、7点のつもりで観てください。 【708】さん [DVD(吹替)] 6点(2005-10-31 13:22:55) |
8.YOU演ずる母親に鉄槌が下されることを祈る。つまり、YOUを筆頭に、子供も含めてオールキャストが素晴らしかった、ということです。それだけで6点。4人の笑顔に救われる場面はあったとしても、このやるせなさ、いたたまれなさは、正直6点が精一杯です。 【まつもとしんや】さん [DVD(字幕)] 6点(2005-10-06 22:32:23) |
7.主観的な意見で言わせてもらうと、ドメスティックバイオレンスよりもタチが悪い。暴力を振るう描写は無いが、それよりも精神的にきつい。私はこんな親を見ると虫唾が走る。映画が扱う「テーマ」としては良い。でも少し重かったかな。 【たまごくん】さん [DVD(吹替)] 6点(2005-07-09 03:32:23) |
6.生きるとか幸せとか社会環境だとかあらゆる面で考えさせられる。感動はできない。 【HIGEニズム】さん [CS・衛星(吹替)] 6点(2005-06-11 05:37:13) |
5.《ネタバレ》 自然な演出にしようとしているのが手に取るようで、逆にわざとらしい。子供たちの演技は皆見事だけど、所詮大人が考えた話じゃないか。ってのはひねくれすぎか。妹の手が気持ち悪かったのが・・・って気持ちは痛いほど分かる。カンヌ男優賞の彼は目がきれいだ。 【ぷりんぐるしゅ】さん [ビデオ(字幕)] 6点(2005-04-24 03:02:05) |