1.《ネタバレ》 ストーリーも困ったモノですが、それ以上に困ったのはイエロードラゴンなる劇薬の抗体を巡る登場人物たちの因果関係が非常に掴み難いという事です。「敵か味方かよく見極めろ!」とは劇中で倉田師匠が放つセリフでありますが、これは観客である私達にとっても全くその通りでして、なぜあの子供が殺されなければならないの?昔倉田先生に何があったの?何で倉田さんがイエロードラゴンの抗体持っているの?といった肝要な部分がイマイチ理解できないまま物語は突き進み、終わってしまいます。しかし、そんな粗は差し置いても、フィリップ・コクの指導によるアクロバティックな空手アクションは流石に圧巻であります。跳躍どころではなく殆ど空中滑空化してしまっているワイヤーワークや安っぽく垢抜けないCGが阻害してしまっているのは些か残念ではありますが、「老いてますますお盛んなのねん」と褒めてあげたくなるようなカッチョイイ倉田先生の勇姿に免じてOKとしましょう。また出番は少なめながら、往年のクンフースター、チャーリー・チャンが友情出演しており、オールドファンには感涙モノではないでしょうか。でも、ガチンコ無しで銃撃戦かよ!…う~む、体動かなかったのかなぁ…?