2.《ネタバレ》 主人公のジェナは悪い人間ではありませんが、ミーハーすぎて好感が持てないです。
30歳になった自分がどういう人間か知り、変えようとする。根は真面目な人間ですから、理屈はわかります。
ですがその真面目な人間が、ルーシーという悪友の影響だけでここまで変わるものかという疑問は残ります。
人に濡れ衣をきせて簡単にクビにする。自社を裏切り、他社に情報を売る。友人の同僚を寝取る。もはや別人格です。
ストーリーについても苦言をひとつ。
本作のストーリーは、ある種サクセスストーリーのテイストだと思います。
幼馴染のマットと組んで、ポイズ誌の誌面刷新に取り組むジェナ。30歳の自分を知り、13歳の頃の良さに気付く。13歳でしか味わうことが出来ない人生、その思いが反映された誌面。会議で絶賛されるジェナのアイデア。これがサクセスストーリーでなくてなんでしょう。
ここでお約束とも言うべきルーシーの裏切り。ジェナのアイデアはライバル誌スパークルのもとへ。スパークルの広告に掲載されるジェナのアイデア。なんて悲しくて悔しい展開。いったい、ここからどんな巻き返し、逆転をはかるのか。
期待に胸をふくらませながら見ていたら、ここでまさかのタイムスリップ。
おいおい!それは反則なんじゃないか。
のび太くんだって、もう少しちゃんとけじめつけまっせ。
なにもかもを一からやり直せば、そりゃあ未来を知っているんだから上手くいくに決まっていますが、それは『タイムスリップの搾取』です。