1.ようやく完成間近となった岐阜県の徳山ダム、建設当時に比べ利用目的、利用価値も低下したこのダムの建設当初の徳山村の老人と少年の物語。日々独りでいることによりボケが進行した老人、そんな老人を家族は厄介者扱いするが、一人の少年だけは釣り名人の老人を慕う。子供とのふれあいの中でボケが解消されてきた老人は、やがてダムの底の沈んでしまう幻の淵へと2人で釣りに出かけ、そこで老人は一時の夢を見ながら倒れる。過疎問題、老人介護、公共工事に日々の生活、遠くの山村の話ではあるが実は私たちの生活とも密接に関係している事を考えさせられます。優等生すぎる映画ですが悪くはない。