3.映像の美しさは言うまでもなく、時間軸を操ってストーリーを収束させていく手法は相変わらず見事です。しかしこの映画の主眼はそこではなく、主人公の空虚さです。「エレファント」でも同じことを感じましたが、たいてい死んだ魚のような目をしています。そこに降りかかる重大な事件、というのが共通する構造だと思います。そこをよく考えると、ガス・ヴァン・サントが意図したことが分かる…ような分からないような(笑)
とりあえず「このような事件は起こっているであろうし、また常に起こりうるだろう」と感じさせる何かがあります。起伏の無さはいつものことなので、考えないことにします。けっこう好きだなぁ。