21.《ネタバレ》 金田一耕助というのは、追っかけ追っかけ事件を解決する「防御率」の低い探偵として知られている。全部とは言わないが、彼の事件解決法は多くの場合、昔の事件の資料や証拠を現場ではない場所へ行って調べてくる、というもので、他の名探偵と比べると論理によって「コレコレこうだから、それしかありえない!」という推理の見事さがない。そこの所はミステリの醍醐味の一つだから、原作を選んだ時点での大きなハンデといえる。前作『犬神家』の場合は、そんなもの無くても、事件そのものに魅せられるドラマ(愛という普遍的テーマ)が有ったが、今回の事件は状況があまりに特殊で、そういう部分で感動を得るのは難しい。息子が異母兄妹と結婚する羽目になりそうでさあ大変、というのではちょっと心動かされない。 また、これを言ったら酷かもしれないが、事件とその周辺事情が前作ほどシンプルでないため、これだけの時間を使ってもまだ、描き足りない感じが残る。殺人を手毬唄になぞらえる意味とか、里子が入れ替わる部分とか。なにかバタバタとイベントをこなして、事件が解決したような感じ。まあ、それだけ原作に無駄が無いという事かも知れないが、2時間半の映画にするなら、それなりの収拾選択というか脚色・潤色が必要だったろう。 【Tolbie】さん [DVD(邦画)] 6点(2012-04-23 17:57:55) (良:1票) |
20.TV放送を親父と一緒に見ていて、怖い映像にビックリしてなめていた飴玉(小梅の大きいヤツ)を喉につまらせて、死ぬ思いをしました。死ぬほど怖かったです。 【亜流派 十五郎】さん 6点(2003-08-04 20:57:17) (笑:1票) |
19.ちょっと複雑な人間関係があるので、集中して観ないと入り込めない(当たり前だが)。 雰囲気もそれなりだし、内容も悪くない。よく出来た作品でもある。 【simple】さん [CS・衛星(邦画)] 6点(2016-12-03 17:47:59) |
18.今の日本映画では無理であろう、俳優の演技力でみせる、という映画でした。一方、使い古されたプロットが多いため、相当早い段階で全てが透けて見えたため、作品の魅力が半減し残念でした。当時は、相当に魅力的な小説、映画だったのだろうと想像します。 【みんな嫌い】さん [地上波(邦画)] 6点(2015-08-16 14:16:58) |
17.《ネタバレ》 幼い頃に親がテレビで観ていたものを訳もわからず観ていて、あのリアル日本人形の恐怖しかトラウマで記憶に残っておりませんでしたが、大人になってちゃんと拝見したところ、岸恵子が出た時点でミステリーではなくなってしまった。いや、私じゃなくてもタイトルのあとのキャスト順でわかってしまうよね。後はただ原因を探るだけの映画になってしまった。私にとってはキャスティングミスとしか思えない。例えばせめて、岸恵子の役を草笛光子が、草笛光子の役を岸恵子がやっていれば少しは観客の推理が惑わされたかもしれない(草笛さんすみません...)。ただしリアル日本人形は今観ても怖かった。 【movie海馬】さん [CS・衛星(邦画)] 6点(2014-09-19 21:35:07) |
16.《ネタバレ》 横溝正史と言いますと、何と言っても「獄門島」。俳句の通りに見立てられた3つの殺人、そこには様々なトリックが凝らされていて、まあ実に見事ですね。それから10年ほどして発表された「悪魔の手毬歌」で、歌詞通りの殺人というテーマがまた取り上げられますが、さすがにそこまでトリック三昧な内容ではなく、どうしても二番煎じの印象が拭えません。それでも「なぜそんなところにサンショウウオがいたのか?」といった魅力的な謎を提供しているのは、さすが、ですが。それに、3つの殺人というところまで「獄門島」と同じなのは、いわば作品自体が「獄門島」に対する見立て、とでも言いますか、一種の目くらましなのかも知れません。で、それを映画化した本作、市川&石坂シリーズでは犬神家に続く、第2作です。一にもニにも、古民家のもつ侘び寂びの雰囲気が、懐かしいようなコワイような感じがして、いいんですね。ですが、被害者でもあり容疑者でもある登場人物たちを、犬神家ほどうまくは描き切れていない気もします。登場人物の印象が薄いせいで、発生する殺人事件のインパクトも薄くなる(極端に言えば、「今回殺されたオマエ、誰だっけ?」とツッコミたくなる)。その分、若山富三郎演じる磯川警部に映画の力点が置かれることにもなるのですが…。あるいはこの、オドロオドロしい「悪魔の手毬唄」というタイトルをミスディレクションに使って、それとは正反対のロマンスを描こうとしたのがこの作品、なのかもしれません。 【鱗歌】さん [CS・衛星(邦画)] 6点(2014-04-13 10:07:35) |
15.《ネタバレ》 原作は「八つ墓村」に次いで好きだったけど、映画は(新旧の「八つ墓」より)こちらの方が良く出来ていると思います。市川崑のカット割りは芸術的というより職人技を極めた趣きです。矢継ぎ早に台詞を繋いだり、意味が無いような短いカットを挿入したり。それらが面白い味になって、この監督独特のリズムを生み出しています。それと、岸恵子の存在感が際立っています。映画化された横溝作品の真犯人は女性が多いけど、その中でもピカイチだと思います。金田一耕介って実はたいした働きをする探偵じゃない。事後に顛末を説明する解説者です。だけど、このシリーズは探偵の快刀乱麻ではなく、猟奇的な連続殺人の描写が見どころになっていて、探偵は事件の裏にある事情を斟酌する人間味で勝負しています。かなり珍しいタイプの探偵さんだけど、不満は無くてむしろ好き。石坂浩二はハマリ役でしょう。ちなみに、異母兄妹が魅かれ合ったからって、片方を殺すことはないと思いました。兄貴の方に事情を説明すれば済む話かと…。その兄貴役の北公次だけが、どうしてもダイコンに見えました。 【アンドレ・タカシ】さん [地上波(邦画)] 6点(2012-04-30 16:45:12) |
14.《ネタバレ》 前作「犬神家の一族」などのインパクトはないものの、これはこれで面白く拝見致しました。岸恵子がやはり美人でいいですねぇ。殺人だなんて、一番縁遠そうなキャラが、実は犯人であるというオチ。いや~読めなかったです。ヴィジュアル的に、葡萄酒に入った死体とか、人形みたいなのが手まりしてるシーンとか、ぎょっとするような怖さがあります。そしてとても切ないストーリー。あの息子さんが不憫でなりませんわ。 【あろえりーな】さん [DVD(邦画)] 6点(2012-03-27 17:05:50) |
13.原作は横溝正史作品の中でも一、二を争うほど好き。意外と御都合主義的な解決が多い横溝作品の中でもしっかりとロジックが練られているし、結末の余韻も良い傑作と思う。しかし、映画の方は、映像的にどうも犬神家の二番煎じ的な香りを拭い去れず、かつ、犬神家よりパンチが足りないように思う。 【ashigara】さん [DVD(邦画)] 6点(2011-07-09 14:12:35) |
12.《ネタバレ》 一連のシリーズ観ましたが、やはりマンネリ化は否めない。石坂金田一は全5作品ですが、このくらいが丁度良かったのでしょう。個人的には「犬神家の一族」「獄門島」「病院坂の首縊りの家」「悪魔の手毬唄」「女王蜂」の順。ちなみに金田一の髪はカツラじゃなくて自毛だそうです。石坂浩二は撮影のために10日くらい洗髪しなかったとあるけど、本当かいな。しかし、今回のヒロイン(仁科明子)は出番も少なく影が薄い。「女王蜂」の中井貴恵よりはマシですが。全体評価は5点ですが、岸恵子と若山富三郎に+1点。青池歌名雄の配役に-1点(とても複数の女性に慕われるように見えん)。最後の金田一の質問に対して、磯川警部が聞こえぬふり、金田一を乗せた列車が走り出す、小さくなっていく磯川警部、その手前にさり気なくだが主張するように『駅名』が、つまりそれが答え(偶然か、いや偶然じゃないと思う)。そのエスプリの効いた演出に、大笑いさせてもらったので、+1点!! 【LORETTO】さん [DVD(邦画)] 6点(2011-05-26 12:32:19) |
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11.登場人物が多すぎて誰が誰だかわからなくなってしまった。筋としてはそれなりに納得ができて面白い。 【HK】さん [DVD(邦画)] 6点(2007-04-29 18:11:19) |
10.《ネタバレ》 若山富三郎と岸恵子の演技が思ったよりも良くて、特に若山富三郎のことは かなり見直しました。今の日本の俳優さんにはこういう味のある人は なかなかいないなぁ・・。 お話自体は単純に面白くて、丁度いいおどろおどろしさで、このシリーズの いい所がよく出てるなぁと思いましたが(日本の過疎地帯独特の閉鎖的な 感じなど)、なんていってもオチが弱いので、そこはちょっと・・(汗) 動機が弱いせいか、あの殺し方や犯人の自殺などが、あんまり感傷的に 観れなくって、そこが残念。 【やわらか戦車】さん [DVD(吹替)] 6点(2007-01-02 15:45:26) |
【k】さん [地上波(邦画)] 6点(2006-12-05 09:12:35) |
8.白い顔した子供達が毬をつくシーンの怖さときたら。 『呪怨』のトシオ君なんて目じゃないです。 パンツ一丁なのが滑稽にすら思えます。 【魚】さん [DVD(邦画)] 6点(2006-08-18 11:59:24) |
7.《ネタバレ》 市川・石坂コンビの金田一シリーズの二作目は一作目と同じキャストに同じ演出を施すことでこのシリーズ独自の個性と安心感を構築することに成功した。と同時に私的にはこんがらがっちゃったりするんですが。前作『犬神家の一族』と人気を二分するこの作品の評価を上げているのはシリーズすべての悲しい過去を持つ犯人の中で、過去だけではなく自らの愛する娘をも手にかけてしまうという最も悲しい仕打ちを受けてしまうという悲劇性と、その女を一途に想っていた刑事がそもそも金田一を呼び寄せたという悲しい皮肉が他のどの作品よりも感慨深いストーリーとしている点にあると思う。抑えた演技にもかかわらず圧倒的な存在感を示した若山富三郎は完全に主役を食っていたが、金田一耕介のキャラからしてみれば食われてこそ作品の出来は良くなるということなのかもしれない。 【R&A】さん [DVD(邦画)] 6点(2006-07-11 18:51:29) |
6.《ネタバレ》 八つ墓村・犬神家の一族と見てきたけど、今回のが一番暗いというか地味。犯人の意外さ動機とかも単純でこれといって印象に残りにくい。ただ加藤武は前作同様よかったなぁ。ああいうキャラって推理もの必須だよね。あと全然関係ないけどちょっとだけ流れる大河内左膳の迫力がすさまじかった。断片でも伊藤大輔の丹下左膳見れたのが一番の収穫。 【バカ王子】さん [CS・衛星(邦画)] 6点(2006-03-21 23:54:53) |
5.他の作品と観比べてロケーションが大人しい(といっても本作も充分美しいが)かな・・・?とか、「いョうし、わかった!」は多めだが、胃薬の舞いは大人しかったりで、全体的にやんわりとした印象。見立殺人も猟奇的・・・だったかな?ま、こんなものか、みたいな。然し、若山富三郎の存在感が凄い。甘めの善哉の塩の様な、ボケ気味のピントもクッキリ。やっぱ、このシリーズ、面白いです。常田富士男の汚れ役も、そういえば新鮮でした。笑。 【aksweet】さん [ビデオ(邦画)] 6点(2005-01-28 00:20:59) |
4. うーん、意外とこの映画、高く評価されているんですね。岸恵子さんの最後の泣きは必要ないと思う。原作どおりに、犯人が大空ゆかりの殺害に失敗し、自殺した後金田一耕助によって淡々と犯行の動機が明かされる、というストーリーにした方がかえって犯人の哀れさを出せたと思いますよ。実際、原作を読んだときに、犯人が可哀想で涙が出そうになりました。しかし、映画を見るとこのシーンで興ざめしてしまいます。岸恵子さんは素晴らしい女優さんだし、若山富三郎さん、加藤武さんもいい味出しているだけに、残念です。 犯人の動機が弱すぎるという意見もありますが、この長い原作を2時間ちょっとで映画にするのはムリがあるかもしれないですね。この作品は原作を見てから映画を見たほうが絶対に面白いし、犯行動機も納得できると思いますよ。 横溝作品での犯行動機は、現代の価値観からするとクエスチョンがつくようなものが多いのですが、原作を読むと、古い価値観が壊れつつある時代の中で、古い価値観にがんじがらめにされた犯人の哀れさと、その時代でその理由だったら人を殺すのも仕方がないのかな、という動機のリアリティを強く感じます。僕が横溝作品の映画を評価する基準はそこにあるわけで、悪魔の手毬歌は、動機がわかりにくいというところで、もう少しかな、という気がします。(映画のファンのみなさん、ゴメンナサイ。原作を愛する者のグチです。) 最後の、金田一耕助と磯川警部のやりとりは、余韻があっていいですね。 【さとる】さん 6点(2003-06-23 01:09:02) |
3.死体が気持ち悪いんですけど・・・というの好きな人にはお勧め(笑 【恥部@研】さん 6点(2002-12-05 14:40:55) |
2.《ネタバレ》 殺人の動機が弱いかな。ぶどう酒工場の樽の中につかる死体は不気味すぎる…。 【fragile】さん 6点(2001-09-25 22:10:27) |