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あつもの

[アツモノ]
1999年上映時間:122分
平均点:6.00 / 10(Review 1人) (点数分布表示)
公開開始日(1999-10-30)
ドラマロマンス
新規登録(2013-06-24)【飛鳥】さん
タイトル情報更新(2014-07-28)【イニシャルK】さん
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監督池端俊策
キャスト緒形拳(男優)馬野杢平
小島聖(女優)神内ミハル
笈田ヨシ(男優)黒瀬玄一
清水美砂(女優)馬野葉子
杉本哲太(男優)笠森銃太
田辺誠一(男優)馬野光一
大楠道代(女優)馬野夏実
中村嘉葎雄(男優)笠森庄太郎
財津一郎(男優)唐山精之助
笠原秀幸(男優)
脚本池端俊策
音楽岩代太郎
製作李鳳宇
中村雅哉
シネカノン
日活
配給シネカノン
美術池谷仙克
編集大島ともよ
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1.《ネタバレ》 黒瀬の下衆っぷりは吐き気を催す。
金で若い裸の女にむしゃぶりつく姿は、醜くあさましい性欲の塊のエロジジイそのもの。
この人格破綻者をヨシ笈田が好演していて、緒方拳を引き立てる。

菊作りの秘伝を教えると騙されミハルを紹介してしまった杢平は、良いように言えば純朴、悪いようにいえばマヌケ。
愚直に勤めた田舎の消防署を定年退職、息子からはギャンブルで作った借金のために金の無心をされ、精神を病んで入院している妻からは別れを言い渡されている。
一方、黒瀬は自分が落ちぶれて何をやってをダメなことを、菊を作るために生まれてきたからだと言い切るほどの強い自負を持つ。
強欲で嘘つき、万人に嫌われていながらそれを自省しないずぶとさはその自負に支えられている。
二人に共通するのは、菊作りがなければ他に何もないということ。
それだけに、菊作りは意地とプライドをかけた闘いとなる。
その闘いに、援助交際に走る音大生がからんで色を添えた。
自分に才能の限界を感じていたミハルが、いつも黒瀬に負けていた杢平にシンパシーを感じたのは自然の流れか。
ミハルに身を投げ出されたのに、途中で思いとどまった杢平。
ミハルを犯そうとして首を絞め、自己弁護に終始する黒瀬。
ここでも二人は対照的。

黒瀬は杢平とミハルの仲を嫉妬して、未成年を監禁していると警察に嘘の通報をするような汚い手も使う。
ところが、コンテストで杢平に負けたとき、杢平は審査の不正を悟って負けを認めたのに、黒瀬は自分の衰えと相手の実力を認めた。
この時だけはスポーツマンシップに通じるような清々しさがあった。

生きる目的を見失っていたミハルは、首を絞められ死の恐怖に面したことで、そのとき頭に浮かんだ家族のもとこそ自分の帰るべきところだと気づく。
楽しそうにしていた隣の家族の一家心中、杢平の妻や息子との関係も並行して描かれ、家族との関わりや生きることについてがテーマになっている。
初老の男二人の菊作り対決がストーリーの軸なので地味な印象は否めないが、人間模様が交差してよくまとまった作品。
いい役者が出ているのに内容が地味なため興行的にはヒットせずあまり知られていないが、フランスのベノデ映画祭(その価値は知らないけど)でグランプリを受賞している。
園芸にまったく興味がないので感情移入はできなかったが、そこに関心があればさらにハマるに違いない。
飛鳥さん [ビデオ(邦画)] 6点(2013-06-30 21:18:07)
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【点数情報】

Review人数 1人
平均点数 6.00点
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400.00%
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61100.00%
700.00%
800.00%
900.00%
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