2.《ネタバレ》 クレヨンしんちゃん流・B級パニック映画完コピ編。つくづく、クレしんというコンテンツの汎用性の高さに驚かされます。まさに何でもアリ。前述のとおりストーリーは定型のパッケージに当てはめただけなので、展開上の目新しさは見当たりませんが、その分安心して楽しめるとも言えます。でもサスペンスとしてはマイナス査定かな。いやファミリー映画だからプラスかな。気になったのは、ひろしが「家族は俺が守る!」という台詞を乱発するところ。異国の地で父性が爆発したのでしょうが、キャッチフレーズの如く使っては、言葉の価値が下がってしまいます。クレしん映画において「家族愛」は重要なファクターですが、おバカギャグアニメの中に垣間見えるから良いのであって、全面に押し出したら艶消しです。このあたりのバランス感覚及び言葉使いのセンスは、大変重要だと思います。